夜を吹かす

TSヴォーライト

11:07 PM

時が動くほど、キーボードを打つ手から、少しずつ血液の力が薄くなる。はぁ。ねたくない。特別やりたいことがあるわけではない。まぁ、ないというわけではないが、それはいつもやりたいと思っていることだ。今やらなくとも。帰宅してすぐにできたはずだ。

おっと。自己嫌悪に陥ってしまう。危ない危ない。


夜になると、人間は欲望に忠実になる。最強の睡眠欲であらがうだけ、食欲・性欲・承認欲求・娯楽欲が強まってゆく。理性にも抗い、本能にも抗い、人間性を追求する。あはぁ、なんと素晴らしい事だろうか。片手にあるコーラを、酒のようにがぶりと飲む。


視界に写る時計は、11時すぎをさしている。これ以上寝ないでいたら、最低睡眠時間6時間を超えてしまう。


ねるか?ねないか?


答えは、寝ないだ。


さて、これからどうしようか。

宴だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

夜を吹かす TSヴォーライト @TS_Worite

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ