第3話『森の中で』

今日は待ちに待った、新しい命の誕生の日だ。


村の産婆さんが二人も来て、朝から大忙し。


半年ほど前に来てくれたメイドのターニャさんのおかげで、生活には特に困ることはなかった。

彼女はとても優秀で、俺もかなりお世話になった。


まず最初に産気づいたのはメイアだった。


俺は家の中をドタバタと走り回り、ルシフェルはメイアの手を握っている。


ターニャさんは、よく働いてくれる。

同じく、アインスも今日が出産の日だろうということで、先ほどから陣痛が来ている。

メイドさんはアインスの世話をしていて手が離せないということで、産婆さんを二人も呼んだのだ。


しばらくして、メイアの赤ちゃんが産まれた。

ルシフェルに似た黒髪で、元気な女の子だった。


ひとまずお疲れ様でした。と言い合っていた直後。

今度はアインスの番になった。


産婆さんたちは気持ちを素早く切り替えて、的確な指示を飛ばしだす。

今度はターニャさんも加わり、少しは楽になると思ったが、アインスの出産は難産だった。


だが、少し時間がかかっただけで、無事に元気な赤い髪の女の子が産まれた。


少しヒヤッとしたが、なんとかなった。


メイアもアインスも、子供を抱いて微笑んでいた。

ルシフェルも笑っていた。その目には、涙を浮かべていた。


ルシフェルは、「ありがとう。お疲れ様」と何度も繰り返していた。


メイアの子はメイシェル・ルーク。アインスの子はエレナ・ルークと名付けられた。


ターニャさんは、出産後1年までという契約だったから、もうすぐお別れだ。


こうして、俺に二人の可愛い妹が二人できた。







ー2年後ー





俺の生活はとても充実していた。

朝早く起きて、ルシフェルに剣術を習い、昼は可愛い妹二人の面倒を見て、夜は夢の中で女神と勉強。

俺はこの生活に満足していたが、今日の剣術の稽古でふと、ルシフェルが言った。


「そういやリュウ。お前、外で遊ばねぇなぁ。今日の稽古はここまでにして、家の外に遊びに行ったらどうだ?」


たしかに、いつも俺が家の外に出るのは庭だけだ。

別に外が嫌いってわけじゃない。

前世で外に遊びに行く習慣がなかったからというのもある。


「うーん……じゃあ、遊びに行こうかな!」


家の外の様子は、窓から見ているだけでも良かったが、やはり自分の足で歩き見て回ったほうがいいな。

なにげに、遊びに行くのは初めてだな。


でもルシフェルは、まだ幼い息子をよくもまぁ一人で外に出すもんだ。

今後、少し気をつけてほしいところだな。


「でも、あまり遠くには行くなよ。それと夕飯までには帰ってくること。あと、今日はこの前話したメイドの人が来る日だ。あまり粗相のないように」


と思ったが、以外と考えているようだ。


ターニャさんがいた頃は、生活がすごく楽だったので、3ヶ月前くらいに新しいメイドさんの募集をしたらしい。

今度はずっと住み込みで働いてくれる人を募集したようだ。できれば美人な人がいいなぁ。


というわけで、今からメイドの人を迎え入れる準備をするから、俺には家の外にいて欲しいみたいだな。

俺も手伝うのに……。まぁいいや。


「うん!じゃ、行ってきます!」


でも、ワクワクするな!

なんたって、この世界は自然にあふれている。

前世にはなかったいろんなものが、ここにはある!なんてな。


そんなわけで俺は今、村の中を練り歩いている。

辺りを見回すと、畑を耕したり、野菜を収穫している人がたくさんいる。

この村は、農村なのだろうか。


しばらく歩いていると、大きな森が見えた。

この村の近くには森があり、そこには魔物がいるらしい。

RPGゲームみたいだな。


だがゲームと違うのは、そいつらが皆生きているということで、戦うなら死を覚悟しなければならない。ということか。

まぁ、実戦経験は豊富な方がいいだろ。


俺はそう思い、森の中へと入って行った。


森の中は以外と普通だった。

木々や草花が生い茂り、時折鳥の声が聞こえてくる。


……うん、普通だ。

まぁ、そうだよな。身近に危険を置くまいと、魔物狩りとかするんだろうな。

だから滅多に魔物には出会わないんだろうな。

少し残念だ……。


なんて思いつつ歩いていると、遠くから人の声が聞こえてきた。

まるで何かと戦っているような金属音も聞こえる。


まさか……!?


俺は急いで、その音のする方へと走った。

生い茂る草木をかき分けて進み、広い場所に出た。


そこでは、赤茶けた帽子をかぶった緑の生き物がいた。

そして瞬時に、それがなんなのか理解した。


ゴブリンだ!


ゴブリンは、全部で12匹。結構な数だ。

それぞれがあるものを囲むようにしている。


その中心には、騎士のような身なりをした人が剣を抜いて、さらに何かを守るようにゴブリンと戦っている。


そこには、馬車を引いた馬と、怯えている親子がいた。


一人は20代前半くらいの白い髪の女性で、ひどく怯えている。美人だ。


もう一人は同じく白い髪の、おそらく俺と同い年くらいの子供だ。


その子は、母親と思われる女性の腕の中で、涙を浮かべて縮こまっている。


助けなければ!


なんで?とも、どうして俺が?とも思ったが、そうしなければいけない。じゃなきゃ後悔する。と思った。


大丈夫だ。ルシフェルにも、女神にも、戦闘の技術は教わった。

無詠唱魔術だってできる。息切れでやられることは無い。


まずは、一番先頭にいるゴブリンからだ。

そいつは持っている棍棒を振り上げ、今にも親子に飛びかかりそうだ。


(……間に合ってくれよ!)


俺は即座に右手で、中級雷魔術の『雷矢(サンダーアロー)』を作り出し敵に撃ち込む。

瞬間、俺の手から鋭い雷撃が放たれゴブリンを丸焦げにした。


続いて、こちらに気づいて振り返る3匹。

左手で、中級風魔術の『疾風斬(ウインドスラッシャー)』を放つ。

風の刃は、一瞬にして3匹を真っ二つにした。


残る8匹は、それを見て森の中へと逃げていった。

俺もこれ以上殺したくはないから助かった……。


今、俺は初めて魔物と戦い、殺した……。

だが、不快な感じはしない。大丈夫だ。


そこへ、先ほどの騎士が駆け寄ってきて俺に頭を下げた。

その顔は、安堵の表情だ。


「ありがとうございます!おかげで助かりました!いやぁ、まだこんなに幼いのに、あの数の魔物相手に恐れずに立ち向かうなんて。しかも無詠唱で、あんなすごい魔法まで使えるなんて!なんとお礼を言ったらいいのか……」


無詠唱ってそんなにすごいのか?

俺にはよくわからん。


「お礼なんてよして下さい。僕はただ偶然この近くにいただけなんですから。そちらの方々も、お怪我はありませんか?」


俺はそう言いながら、後ろの方で、ぽけ〜っと驚いた顔をしている親子に話しかける。

すると、その声に我に帰ったように、母親の方が言った。


「えと、あの、あ、ありがとう……ございます。あの、なんていうか、その、お強いんですね。歳もまだ娘と変わらないくらいなのに……」


あぁ、そうか。

この人、俺がこの歳で無詠唱で魔法が使えて、そのうえ魔物も退治したから驚いてるのか。


そんなに無詠唱って凄いんだな……。とりあえず父さんのせいにしとこ。


「いえ、父が教えてくれたんです。いつ、どんなことがあっても生き残れるように、って。それより、お怪我は?」


とりあえず、話を逸らすか。

面倒臭い事になっても嫌だしな。


「はい、おかげでなんとも……。あ、申し遅れました。私の名前は、サティファレイ・ヴァナディールと申します。こちらは私の娘の、シルヴァレン・ヴァナディールです。このたびは、命をお救いくださってありがとうございました。ほらシロ、あなたもお礼を言って」


シロと呼ばれた少女はサティファに押されて、おずおずと前にでた。その顔は緊張のせいか、少し赤くなっている。


「あの、シルヴァレン・ヴァナディールです。助けてくれて……ありがとう、ござい……ます……。う、うえぇん!怖がったよぉ!!お母様ぁぁ!!」


ありゃりゃ、泣いちゃった。


お、俺が泣かしたんじゃないからな!あのゴブリンたちが泣かせたんだい!


でも、泣くほど怖かったんだな。無理もないか……。


あんな大勢の魔物が自分を殺そうと、一斉に襲いかかるんだ。


あ、やべ。思い出してよくよく考えたら、ちょっと怖くなってきた。俺も泣いていい?


「それにしても、あれだけの数の魔物がいるなんて……。自分が付いていながら、申し訳ありません」


そう言って騎士の護衛の人が、サティファに頭を下げた。

そんなに珍しいのかな?

そうか。ここらは定期的に魔物の駆除を行ってるらしいからな。


そう考えると、なぜあんなに魔物が?

なんて考えても仕方がないな。俺にはわからないしな。


「いいんですよ、もう過ぎたことです。それに、この小さな勇者様にお会いできましたしね」


クスッと微笑みながら、サティファは俺を見た。

小さな勇者か……悪くないな!


「もしよろしければ、あなた様のお名前をお聞きしてもよろしいですか?」


おっといけない。まだ名乗ってなかったな。

挨拶は基本なのだから、次からは気をつけよう。


「僕はリュウ・ルークっていいます。こちらこそ、名乗り遅れてしまい申し訳ないです」


俺がそう言うと、サティファと護衛が驚いた顔をした。

なんか変なこと言ったけかな?


「もしや、あなたのお父様の名はルシフェル・ルーク様ではないでしょうか!?」


ん?なんで父さんの名前を知ってるんだ?

まぁ、父さんもそれほど有名ってことなのかな?


「ええ……まぁ。たしかに、うちの父親はルシフェル・ルークですけども……」

「やはりそうでしたか!私どもはこれから、ルシフェル様のもとに参ろうとここへ来たのです!ですが、途中で森の中で迷ってしまい……。もしよろしければ、ルシフェル様のもとへ案内してもらえませんでしょうか?」


そうなのか、俺としては、全然問題はないな。

それにもう少しだけこの美人な人と一緒にいたいしな。


「わかりました、こっちです。周囲を警戒しながらついてきてください」


俺は探検を中断して、自分の家にこの人たちを送ることにした。







ーーーーーーー






家に着くと、ルシフェルが外にいた。


「ん?なんだ?リュウも一緒だったのか?まぁ、それならそれでちょうどいいか」

「何がちょうどいいの?」


なんで外にいるんだ?

まぁ、呼ぶ手間が省けたからいいけど。


「それはだな、リュウ。お前が連れてきた人こそが、今日から俺たちの世話になる、ルーク家専属のメイドさんなのだ!」

「え!?」


うそん!?この人が!?こんな美人な人が!?

え!?でもさっき死にかけてたよ!?危なかった〜、助けてよかったぜ。


「はい。これからここで一緒に住まわせてもらいます、サティファレイ・ヴァナディールです。そしてこちらが娘のシルヴァレン・ヴァナディールです。これから、よろしくお願いしますね」


そう言って微笑むサティファを見て、ルシフェルは慌てて挨拶をする。


「あ、ど、どうも!ルシフェル・ルークと、息子のリュウ・ルークです!これからお世話になります!」


え?でも、子連れのメイドさんなんて見たことも聞いたこともないぞ?


「リュウお坊ちゃんは全く気づいてなかったみたいですね。私がメイドだと知って、さぞ驚きになられましたか?」


サティファは、クスクスと笑っている。


「ええ、全く気付きませんでした……。護衛を連れた親子だったので、観光でもしているのかと勘違いしました……」

「ハハハ!自分はただ、この方々の護衛としてついてきたにすぎません!それでは、自分はここで。報酬はこちらまでお願いします」


そう言ってルシフェルに紙を渡すと、護衛の人はすぐに帰っていった。


「それじゃ、詳しいことは中で話しましょうか。どうぞこちらへ」


ルシフェルはそう言って、家の中に入っていった。

俺たちもそれに続くように入っていく。


居間には、メイアとアインスとメイシェルとエレナがいた。

メイシェルとエレナは俺に気づくと、


「にーたん!おかえり!」「にぃ!かえり!」

「うん、ただいま」


二人は笑顔で出迎えてくれた。

うちの妹は可愛いなぁ〜。


みんなが椅子に座るのを確認して、ルシフェルは自己紹介を始めた。


「とにかく、よく来てくれた。俺がルーク家当主のルシフェルだ。それとこっちがメイアとアインス。そんで俺の息子のリュウと娘のメイシェルとエレナだ」

「メイアです。これからよろしくお願いします」

「アインスよ。よろしくね」

「あ、ど、どうも!リュウです!よろしくお願いします!」


まだちょっと、動揺してんな。

とりあえず一旦、落ち着こう。


「これからここでメイドをさせていただくこととなりました、サティファレイ・ヴァナディールです。こちらは、娘のシルヴァレン・ヴァナディールです。なにとぞ、よろしくお願いします」

「シ、シルヴァレン……です!よろしくお願いします!」


それにしても、サティファはとても美人だ。腰まである白い髪をサイドで束ねていて、スタイルもいい。

大きすぎず、それでいて小さすぎない胸。綺麗な青い瞳に綺麗な顔立ちだが、どこか幼さを感じる顔。

まさに完璧、これぞ美なり。って感じだ。


シロの方は、ロリコンな人が見たらまず間違いなく襲うだろうな。それぐらい可愛い。


サティファに似て、腰まである白い髪は、光の粒子を纏ってるかのようだ。前髪から覗く青い瞳。

成長して大人になったら、サティファのような美人になるのだろうか……。楽しみだ。


てかこの二人、どことなく女神に似てる気がする。

まぁ、似てるだけなんだが。


そんなことを考えていると、サティファがこれまでのことを語り出した。


「この子の父親、私の夫はこの子がまだお腹にいる頃に戦争で亡くなりました。国と国の戦争に巻き込まれて戦死したのです」


「この子は父親の顔も知らずに育ってきました。私が働いても、ろくな収入も得られずに生活もだんだん厳しくなってきました。このままではこれからの生活はおろか、生きて行くのも難しいんじゃないかと絶望しました」


「いつものように、収入の良い仕事を探そうと街のギルドに行った時でした。そこで掲示板にあった一つの仕事に目が止まりました。『生活資金を保証し給金も出すから、住み込みのメイドをしてほしい。そちらの家族を連れての共同生活も可。この条件でいいならここまで連絡が欲しい。』と書かれた内容に、思わず歓喜しました。生活資金を出してもらえて、娘と一緒に住む場所もあり、それでいて給金まで出るなんて」


「私はすぐにルシフェル様に連絡を取りました。ルシフェル様は快く迎えてくれました」


「そして、この村への移動の最中に通った森で、大量の魔物に襲われてしまいました。ここらの森では、あまり魔物は出ないと聞いていたので護衛の人も一人しか雇いませんでした。私は、死を覚悟しました」


「魔物に襲われる中、この子だけは助けなければ、と思った時です。私に襲いかかろうとしていた魔物に激しい雷撃が撃ち込まれ、魔物は一瞬でころ焦げになり、他の魔物も真っ二つになったり、逃げて行ったり」


「私は何が起こったのか理解できずに呆然としていました。魔物が去った後、そこにいたのはまだ娘と変わらないような幼い少年がいました。それがリュウお坊ちゃんでした」


これはさっきのことか。

にしても、少し美化されてる気もするが……。


「リュウお坊ちゃんは魔物に臆することなく戦い、私たちを救ってくれました。私たちを救ってくださったのがリュウお坊ちゃんだと知ったとき、私は運命を感じました」


一通り語り終えたサティファは、コホンと咳払いした。


「これから色々とご迷惑をおかけしますが、なにとぞよろしくお願いします」


サティファはそう言って深々と頭を下げ、シロも慌ててそれに続いて頭を下げた。


「何を言うんですか。私たちはもう家族なんですよ?迷惑だなんて、そんな風に考えないでください。こちらこそ、よろしくお願いしますね」


メイアは、笑顔で優しくそういった。

それに続き、アインスやルシフェルも「そうよ!」「そうだな」と言って笑った。


こうして、サティファとシロが家族になった。


その日の夜。

そろそろ寝ようかと思い寝室に行こうとして、俺はふと思った。


「そういえば父さん。サティファさんやシロの寝る場所はもう決めてるめてるの?」


俺がそう言うと、ルシフェルはニヒッと笑い、


「なんだ?そんなにサティファやシロのことが気になるのか?」


……おいおい。

4歳の息子に何を教えてるんだよ……。


「そうだな……。サティファ、お前どこで寝るんだ?空いてる部屋ならあるが、ちと狭いぞ?」


メイド服を着たサティファは、とても一児の母とは思えない。

メイド服がサティファの美しさをさらに引き立てるようだ。


「んー、そうですね〜……。私は、メイシェル様とエレナ様のお世話ができるので、メイア様とアインス様のお部屋が良いのですが、それだとシロが……」


サティファが考えていると隣で歯磨きをしてたシロが恥ずかしがりながら言った。


そんな顔してると、悪い狼に食べられちゃうぞ?


「し、シロは……リュウといっしょに……いたい」


へ?今なんて?

お兄さん、ちょっとそういう趣味はないよ?多分……。


それを聞いたルシフェルは、やたらニヤニヤしてた。

サティファは、口を手で覆い「まぁ!」と驚いている。


「シロは……それでいいのか?」


見た目はこれだが、中身はもう20越えたお兄さんだよ?

まぁ、そういう趣味はないからいいけど……。


「リュウは……シロと一緒、嫌?」


シロは少し不安がりながら、上目づかいで見てくる。

こんな幼い子に、こんな頼まれ方したら誰も断れまい。


「嫌じゃないよ。ただ、俺ちょっと寝相悪いから迷惑かけるかも……」


これからは、幼女と同じ部屋で寝るのか?

なんか変な感じだ。嫌じゃないが……。


「んーん、だいじょぶ!」


シロは笑顔でそう言うと、パタパタと部屋に走っていった。

俺も歯、磨いてこよ……。




部屋の中でシロと俺は同じベッドで寝ている。

シロの髪から、シャンプーのいい匂いがする。ずっと嗅いでいたい。


「リュウ……あのね。今日森の中で怖い魔物に食べられちゃいそうになったときにね、リュウが助けてくれてね、すごくうれしかったの。だからね、これからもずっと、シロのこと……守ってくれる?」


シロは唐突にそんなことを言ってきた。

これからもずっと……ね。


「あぁ、わかったよ。これからもずっとずーっとシロのこと守るから。でもね、俺がいないときは、自分で自分のこと守らないといけないよ。だから、明日からシロも魔法を使って戦えるように特訓しような。俺も一緒にやるからさ。」


俺だって、24時間体制でシロを守ることはできないだろう。

シロも自分の身が守れるようになったほうがいい。


「うん、わかった!シロも頑張る!」


シロは力ずよく頷いた。


「じゃ、おやすみ」

「うん、おやすみ」


俺たちはそう言って、眠りについた。


今からまた女神様と勉強だ。













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