散歩道
肉慾の不満は、せつない悲しさがあるのであった。女の綺麗な身体は、一人の人間であっても、不思議に、むしろ、清潔を覚えた。俺は俺のみだらな魂がそれによって静かに許されているような幼いなつかしさを覚えることができた。
ただ俺の不思議は、こんな美しい清潔な肉体が、どうして、獣のような憑つかれた浮気をせずにいられるのだろうか、ということだけだった。私は女の淫蕩の血を憎んだが、その血すらも、時には清潔に思われてくる時があった。
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