第7話 野宿

「ほれ」


 と、リリィは竜、改めミカの鞄を差し出す。文字が見えないほど赤く染まっていた鞄はリリィの魔法で綺麗になっている。


「ありがとう」


 あの紫色の水球も色が着いているだけで同じ効果だったらしく、リリィの汚れも全て綺麗になっている。ミカ程ではなかったがリリィも血で少し汚れていたのだ。そのついでに鞄も洗ったようだ。

 ミカとリリィの二人は首を切った狼だけをリリィの魔法で影に仕舞い、日が赤くなり始めていたので歩きながら休めそうな場所を探す。


「ん、あそことか良さそうじゃない?」


 何とか日が沈む前にミカが洞窟を発見し、リリィも反対せずに二人で洞窟に入る。

 中はあまり広くないが真ん中に焚き火を置くとしても、3、4人くらいなら横になれる広さがあり、二人とも特に何も文句はなかった。

 リリィが特に文句もなく賛成したのはミカにとって意外だった。


「リリィって貴族じゃないの?」


「・・・まぁ、そのような立場だな」


「ここで寝る事に不満はないの?」


「ないぞ? むしろ少し楽しみだ。あのようなことの後に不謹慎であるのは分かっているが、これはあれであろう? 本で知るしかできないと思っていた『野宿』と言うやつであろう?」


 何から始める? 焚き火か? とリリィの目はキラキラしている。リリィはミカの説教以来、妙に明るくなっている。恐らくこちらが素の性格なのだろう。


「何からって、何からだろ? ・・・あれ? 何の準備も知識も無しの今の状態って、僕達もしかして・・・詰んでる?」


 リリィは野宿を物語でしか知らないと言っている。そして、それはミカも同じであり、そんなところの描写など覚えていない。


「・・・とりあえず、それぞれの持ち物を確認しよう」


 そう言ってミカは鞄をあさる。中に入っているのは、替えの服一式、未使用のスポーツタオル、四分の三ほど残っているスポーツドリンク、お茶を飲みきり氷だけ残っている水筒、空の弁当箱、休憩時間などにちょこちょこ食べていたグミの残り、筆箱、ノート二冊(一冊はほぼ使いきっている。もう一冊は新品だ)、財布、ポケットティッシュ、ビニール袋三つ(うち一つに使用済みタオルと大会で使用した胴着が入っている)、消毒液、ガーゼと絆創膏それぞれ一箱(どちらも残り半分ほど)、ガーゼを付けるためのテープ。


 これで鞄の中は全部だ。ちなみにリリィの魔法のおかげでタオルと胴着は綺麗になっていた。魔法万歳。


 ミカはポケットに手を突っ込み、右手にはハンカチにくるまれた家の鍵、左手にはケータイがそれぞれ握られている。ケータイは血を浴びたのがいけなかったのか、それとも魔法でも水に浸かったのがいけなかったのか起動しなかった。


 持ち物はこれで全てだ。


 ポケットに入れていた物も取り出した物も鞄へと仕舞っていき、とりあえずミカは水筒にスポーツドリンクを注ぎながら、リリィの方を確認する。


 彼女の前には、鞭が五種類 (カラフルだ)、上面が鋭く波打っている四角形の岩(これはいっぱいあるな、などと言っている)、上面に小さい突起がびっしり並んでいるような見た目の鉄の板(足つぼにしてはちょっと鋭い気がする)、紫色の短剣(何かの液体が付いている)、が並んでいる。


「他には~、お、あった」


 リリィは目を閉じ、座ったままで自分の影を動かしている。その影から綺麗な石のような何が出たところで、


「うん。リリィ、ストップ。・・・何か燃やしていいものは?」


 ミカが止める。彼の顔はひきつり、冷や汗をかいている。心なし、距離も取っている。


「・・・無い! これらは妾の宝物だからな!」


「・・・・・・」


 とてもいい笑顔でリリィは言った。

 ドン引きだった。が、最後に取り出した物は他の物と違い危なそうではない。ただの白っぽい石に見える。


「その石は?」


「これか?これは妾の誕生日のときにもらった物だ。何年か前、父様に『欲しいものはないか?』と聞かれたので『お小遣い』と言ったらこれをくれた」


「お金なの? 価値は?」


「知らぬ」


「・・・それの名前は?」


「・・・知らぬな」


「説明くらいしようよ父様・・・」


 ミカは誰にも聞こえないような声で言い、子供のお小遣いだから価値はないかもしれない、とため息を吐きながら考え、頭を振る。

 空気が悪くなったのに気づきリリィは話題を変える。


「それよりも、何故燃えるものが必要なのだ?」


「・・・無いと焚き火できないじゃん」


「魔法があるではないか」


「あ」


 リリィは指先に炎を灯しながら言う。

 そう、ここは魔法のある世界だ。ミカは地球上ではないということを忘れていた。そうか、何でもありか。とミカは呟き、リリィの出している炎が消える。


「点け続けることはできるの?」


「可能だ。魔力を消費し続けることになるが」


「朝までいける?」


「うむ、余裕だ」


 そう言ってリリィは洞窟の真ん中辺りに炎を灯す。炎は燃えるもののない地面で燃え続けている。

 火の問題は一応解決した、次は、


「魔法の水って飲める?」


 竜はリリィに尋ねる。


「飲めるぞ。魔法の水は魔力の質によって旨さが変わるらしい。妾は妾のしか飲んだことはないから本当かは知らぬが」


 そう言ってリリィは小さな水球を作ってそれを口に含んで見せる。その後、同じものをミカの前に浮かべ、


「その飲み物一口と交換だ」


 同時に、蓋をする直前の水筒からスポーツドリンクを同じ量程魔法で浮かべ、奪っていった。

 ミカは特に文句もなく、目の前の水を口に含む。程よく甘くとても美味しい水だった。


「・・・甘い」


 リリィはスポーツドリンクが口に合わなかったようで少し顔をしかめている。

 水も魔力が有る限り平気なようだ。


「あとは食べ物、か」


 これは先の狼くらいしかない。グミはお菓子であってご飯ではない。


(とりあえず焼肉は決定として・・・)


「リリィ、調味料って持ってる?」


「調味料?」


 何だそれは? とリリィは首をかしげる。


「こう・・・お肉に味を付ける粉みたいなものとか、ハーブ的な何かとか、あとは、ソース・・・液体的なのとか?」


「・・・? 肉には元々味が付いているのではないのか? 液体的なもの・・・そーすと言うのか? は、かかっていたりするが無くても美味しかったぞ?」


 あ、ダメだ。この娘、料理しているところ見たことないんだ。と、ミカは頭を抱える。


(いや、もしかしたら本当に肉だけでも美味しい味がするのかもしれない)


 ミカはそう考える。現実逃避とも言う。


「じゃあ、お肉の準備をしよっか。狼出してくれる?」


 ミカの言葉に待ってましたと言わんばかりの表情でリリィが影から狼の形をした肉・・・・・・・を取り出す。皮は残っていない。

 ミカのいつの間に?と言う視線にリリィは自慢げに答える。


「妾の魔法空間内では全て妾の自由だ。この中なら食べ物が腐ることも、冷めることもない。どんなに動いても物が壊れることもなく、妾の意思一つでどんなに硬いものでも砕いたり切り分けたりすることが可能だ。このように、普通では不可能なこともできる」


 そう言ってリリィは影から全てつながったままの狼の皮と骨を取り出してみせる。おお~、というミカの反応に嬉しそうにしながら肉を差し出す。




「リリィ、ここと、ここに四角い石をこのくらいの高さで置いて、ああ、一個ずつ上下を反対にして・・・そうそう、その上に鉄の板を、違う。それも上下逆に」


 ミカはリリィに頼んで準備を開始する。まずリリィがいっぱいあると言っていた岩を炎が挟まれるようにして置いてもらう。波を噛ませるようにして太ももの辺りまでそれぞれ積み上げ、上面が波になったので、真ん中に、これも岩の波で滑りにくいように突起を無理やりはめるようにして鉄の板を置く。このとき炎が小さくなった。誰だって大切なものを炎にさらしたくはないだろう。たとえそれが燃えないものだとしても。ちょっとリリィが嫌がっていたが、即興の鉄板の完成だ。


 次は肉だ。ミカは目の前にある肉の塊の筋を包丁が無いので剣で切っていく。職人ではないのでその肉にはそれなりに筋が残っているが、まぁ食べられるだろう。あとは、一口大に切れば良いのだが、量が多いので半分はリリィの影に保存してもらう。剣を包丁のように扱うことができずに肉の大きさがかなりバラけてしまったが、切った肉をこれまたリリィにお願いして洗い、ビニール袋に入れておく。


 次は鉄板を挟んで椅子を二つ、また白い岩で作る。ミカは鉄板で焼いた肉をそのまま食べる気のようだ。皿の変わりに、空の弁当箱と箸をリリィに渡すが(魔法で綺麗にしてもらっている。魔法万歳)、


「食器なら自分で作れる」


 と、断られる。

 作る? とミカが首をかしげていると、リリィは影から白い皿と白いフォークを二つずつ取り出し、一セットをミカに渡す。そんなの持ってたんだ、と思いながらミカはそれらを受け取った。手に持ってわかった。


(・・・これ、骨でできてる?)


 これらは、リリィの影にある狼の骨でたった今作られたものだった。ミカは、魔法って便利! と思いながら、フォークを返す。


「・・・ミカは手で食うのか?」


「違うよ。僕はこっちのほうが使いやすいからね」


 そう言って、ミカは箸を手に持って見せる。リリィは興味がわかなかったのか特に反応しなかった。

 ともあれ、夕食の準備が整ったころ外は暗くなっていた。二人は向き合って座り、第一陣の肉を鉄板で焼き始める。火の全く通っていない肉をぐにぐにしていたミカが魔物、スライムについての質問に答えてもらっていないことを思い出した


「そういえば、なんでスライムが最強の魔物の一角って言われてるの?」


「ああ、あのときの・・・」


 質問か、と続けようとしたリリィが固まる。そのときの状態を思い出したようで顔が赤い。が、ごまかすように、コホン、と咳払いをして続ける。


「スライムはあの体ゆえに物理攻撃が一切通用しないのは分かるな?」


「マジで?」


「知らぬのか・・・。まぁよい。剣も弓も槍もハンマーも奴らには通用しない」


「核の部分とか無いの?」


「魔物には必ず魔核がある。が、スライムはそもそも、その魔核が魔物化したものなのだ。故に核がない。おかしな表現だがな」


「じゃあ、魔法が弱点。とかだったら最強の一角って言われないよね」


「いや、一応魔法が弱点なのだが・・・」


「だが?」


「魔核には魔力を蓄える性能があるであろう? 日常生活でも使用されているあれだ。・・・ああ、人間は魔石と呼んでおったな。蓄えられるのは魔力だけで、魔力を蓄えた魔石にその魔力を使用させることで魔法と同じ効果が出る。炎を出したり、物を浮かべたり、な」


 もちろん、使うほどに劣化はしていくがな。とリリィは言う。

 ミカは話を聞きながら、焼けてきている肉をひっくり返す作業に入る。リリィもまねをしてフォークでひっくり返そうとし、失敗する。むぅ~、とうなりながらもあきらめずに作業に没頭する。結果、会話が止まる。

 全ての肉をひっくり返した後に、リリィが何事もなかったかのように話し出す。


「話を戻すが、スライムとは、魔石そのものだ。魔石が魔物化したことによって魔力を貯める性質が、魔力だけでなく何でも吸収する性質に変化している。それが、物であれ、生き物であれ」


「うわぁ・・・。あれ? でも、魔力を吸収するなら魔法も効かないんじゃないの? 魔法、弱点なんだよね?」


 ミカは、焼けた肉を自分とリリィの皿へと移しながら質問をするが、とりあえず焼けた肉が先なようで両手をパンと叩く。手を合わせた、というより、拍手を一回したという表現が合う、ミカにとっての合掌。答えようとしたリリィがビクッ!!と驚いてミカを見る。


「いったーきまーす」


 ミカは感謝の気持ちが欠片も無いようなてきとうな挨拶をして、リリィが首をかしげてこちらを見ていることに気づく。


「何?」


「いや、今のは?」


「今の?」


 ミカは首をかしげ、


「ああ、今のは挨拶だよ。感謝の気持ちをこめて、あなたの命を『いただきます』って言う意味。・・・だったかな? 僕の故郷ではみんなこれをしてから食事を始めてたんだ」


 ほう、と、リリィは深く頷き、スッと両手を合わせる。ミカと違い音をたてたりしない。手を合わせたまま彼女は目を閉じ、上体を少し前へと倒しながら「いただきます」と呟く。こちらの方が本家に見えるのは気のせいではないだろう。

 二人はほぼ同時に肉を食べる。モグモグとよく噛み、だんだんと表情を曇らせていき、ゴクンと飲み込む。


「味がない・・・」

「・・・まぁ、だろうね」


 リリィは思っていたのと味が違ったため、ミカはやっぱりと言う思いを込めて、残念そうに二人は呟く。ミカは、希望とかは持たない方が良いかもな~、などと思いながら、焼けた肉を皿に乗せて食べていく。味が無いのはともかく食感は良い。味はともかく。歯ごたえがあり、味付けさえしっかり付ければとても美味しいだろう。


(塩コショウがあれば・・・。あれは偉大な物だったんだな~)


 そう思いながら、肉を口に放り込む。それを見ていたリリィも同じように、肉を食べ始める。


「・・・無理して食べなくても良いよ?」


 リリィが少しきつそうにしていたので、ミカは言う。


「・・・そのまま返す」


 が、ミカの表情も少しきつそうになっている。それに気づいていたリリィが言い返す。

 そのまま二人で焼いていた肉を食べきる。ビニール袋に入れておいた肉は一欠片も減っていない。二人は満腹ではないがこれ以上この肉は食べれないと判断して、切った肉をまたリリィに仕舞ってもらう。


「ふぅ。・・・で? スライムは魔力を吸収するのに魔法が弱点なの?」


 微妙な空気をぶった切って、ミカが話の続きを問いかける。

 唐突に聞かれたので一瞬首をかしげたが、すぐに再開する。


「・・・あ、うむ。スライムが苦手としている属性の魔法は魔力の吸収が遅く、ダメージを与えることが可能なのだ」


「なに属性?」


「・・・個体によって違う」


「ええ~、じゃあ赤いスライムには水の魔法が効くとか?」


「いや、色では判断できない。色が同じでも弱点が違うことがままある。その上、弱点の魔法一撃で倒さなければ、その魔力を吸収し、弱点が変化、さらに、分裂も行う。もちろん、分裂体も本体と違う属性が弱点だ。スライムはこのようにして増えている」


「弱点の魔法を吸収される前に連続で叩き込むのは?」


「吸収が遅くなると言っても良くて1秒程だ。複数人なら連続で叩き込むより、同時に叩き込んだ方が良い。魔法の連続を叩き込んでも最初の魔法を吸収仕切ればそこで弱点が変化し、他の魔法をすぐに吸収してしまう。そして、魔力が多くなる分、より強力になり、分裂の数も増える」


「・・・一応聞くけど、弱点を探る魔法は?」


「あれは、相手の体に魔力を送り込んで調べるものだ。スライム相手には使えん。むしろ、プレゼントになる」


「・・・・・・」


 ミカはもう言葉もでない。スライム恐るべし。


「・・・一応、スライムの弱点属性には法則性があると言われているが、検証はできていない。増やす訳にもいかんからな。」


「嫌な魔物・・・。厄介過ぎる」


「そう、これだとただ厄介なだけで最強ではない」


「はい?」


「まだ、防御方面の事しか話しておらんぞ?それでは、最強の一角とは呼ばれん」


 ミカは驚きリリィを見返す。リリィは例の洗浄魔法で、道具を綺麗にしていっている。いや、この表現は正しくない。正確にはリリィの影が立体的になり、その影が洗浄魔法で道具を洗って己の体に仕舞っていっている。リリィは平然としているためミカは気付かなかったが、二種類以上の魔法同時使用はかなりの高等技術だ。


(物理、魔法共に効かず、触れたそばから無機物だろうが生物だろうが、魔法さえ吸収する。攻撃の話は確かにしていないけど、触れるだけでアウト。なのにその上がある?)


 ミカは目の前でリリィの影が道具を仕舞っているのを見ながら考え、それに気づいた影がまるで『ヒントをあげる』といった感じで手を上げ見えやすいように己の体に突っ込む。そして、すぐに紫色の短剣を取り出し、振り回す。それを見て、ミカは気づいた。


(・・・・・・吸収?)


「もしかして、スライムって、吸収した魔法とか使うの?」


「うむ、良く判ったな」


 どうやら、リリィの影には自意識的なものがあるようだ。

 自分の影がヒントを与えたことにまるで気づいた様子もなく、リリィは嬉しそうに頷く。ついでに影も同じように頷く。


「何度も言うが、スライムは魔石が魔物化したものだ。魔石は魔法を発動することができる。それが魔物化しておるのだ。魔法を扱うことも当然可能だ。その上、吸収した魔法を合成し、高位の魔法として放ってくる事もあるらしい」


「もう何もできないじゃん・・・」


「物理攻撃も、体の一部を伸ばして鞭のように叩きつけたり、棘のように刺してきたりなど様々な方法を持っている。厄介なのはシンプルに突進だな。武器としている体の一部は吸収能力がないため防ぐことが可能だが、盾も武器も吸収しながら突っ込んで来る突進はかなりの速度があるのに防ぐことが不可能なのだ。もちろん、魔法も人も当たれば吸収される」


 リリィの背後でリリィの影が説明に合わせて形を変えている。


「もう、スライムの方がドラゴンより強いんじゃないの?」


「妾達からしたらそうかもしれんな、だが、スライムはドラゴンに弱いらしい。ブレスで簡単に倒されると聞いたな。何故、ブレスだけは効くのか分からんがな」


 そう言ってリリィは伸びをする。外はもう真っ暗だ。月が雲で隠れているのだろう。


 しばしの沈黙。彼女は一瞬何かをこらえるように下を向いて、


「ふぁ~。そろそろ眠らんか?火はちゃんと調整しておく」


 リリィはあくびをしてミカに言う。いろいろあって疲れているようだ。ミカも同じく疲れていたが気になったことを最後に聞いておく。


「最後に、スライムってどうやって生まれたの?分裂して増えるなら元があるはずだよね?」


 リリィは横になりこちらに背を向けて答える。


「人間の実験で生まれた失敗作らしい」


「そっか、ありがとう。おやすみ」


 ミカもリリィに背を向けて横になる。













 数分後、女の子のすすり泣く声がミカの耳に届いていた。


(まぁ、まだ当日だしね)


 リリィが完全に寝静まってから、ミカは目を閉じた。

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