第4話 ぬくい肌色
私、変な事ばっかり言ってたね。
ふたりでいたら何でも楽しかったからかな。
「チビ、ふたりで漫才やろーや。
吉本入ってな、世の中のみーんなを笑わせたろか?どーや?」
「えー、僕、できるかなぁ、、。」
「あんな、うちがボケるから、チビは
なんでやねーん!アホかー!言うとったらええねん。ほんでな、ぽんと叩いたらええねん。」
「なん、なんでやねん、あほか。」
「もっと大きな声でやりやー。
陰気な漫才師おらんでー!」
「なーんーでーやーねーーーんっ!」
「上手い、上手い。その調子やー。」
「なーんでやねーーーん!
アホちゃうかー!」
チビのってきたんな。
うちの頭に手があたりそうになったんや。
「きゃっ、、。」
うち、思わず両手で頭庇った。
「お姉ちゃん、大丈夫!」
「チビーーっ、頭はあかんでー。
うち、これでも女の子やらな、、。」
そう言うたら、チビが抱きついてきた。
「お姉ちゃん、大丈夫や。
大丈夫やで。」
あの時のあったかい体温が私を癒してくれてる。
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