第2話 悪い子はブルー

あれから、あの公園で良く会ったよね。


「お姉ちゃん、ここ、ここー。」


「しーっや!

ここは、西小の縄張りやからな。」


「お姉ちゃん、縄張りやて。あははは。」


「オモロナイでー。下手な喧嘩はしたないやろ?」


「あれ、お姉ちゃん、顔腫れてる、、。

たたかれたん?いじめっ子にやられたん?」


「ちゃうちゃう。転んだんや。うちな

おちょけやからな、こんなんになるねん。」


「なーんだ、良かった。僕みたいにいじめられてるかと思たんだ。」


「あんた、いじめられてんのかいな?

誰やねん!それっ?」


「、、。」


「言わんかい!

うち、どつきに行ったる!!

うちな、女番長言われとんねんでー!」


そう言って無理矢理にチビを連れて

いじめっ子をしばきあげたっけ。

それで、その子達は親に泣きついて

結局、校長先生にまで叱られたんだった。

問題児はいつでも理由無しの決めつけされちゃうわね。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る