第5話 第一話 最終話 「姿なき足音」 04 すべての朝は愛おしい。
「……ここだ」
ぼくはふすまの前に足を止めた。
この中から布ずれの音が聞こえてくるのだ。
「……イヤァ。イヤァ」
苦しそうな悲鳴がかすかに漏れてきた。
――戦慄した。
背筋がぞぞっと冷たくなる。
「……ねえ、この声?」
ほのかちゃんがぼくの袖を引いた。
「……もしかして彩音ちゃん?」
「そうね、たぶん。
……ううん。きっとそうよ」
なんてことだ。
……ぼくは覚悟を決めた。
深呼吸をひとつして、ぼくはがらりとふすまを開けた。
するとそこにはぺたんと腰を落とした彩音ちゃんが真っ暗な部屋で両手で後ずさりしている光景だった。
「あ、彩音ちゃん!」
ぼくたちは走り寄った。
「……マナツくん? ほのか?」
しばらく放心していた彩音ちゃんが我に返った。
「どうしたの? こんなとこで?」
「……わからないの。
なにかに追っかけられていたの」
「あの足音のこと?」
ほのかちゃんが尋ねた。
「ううん。
もっと大きくて重たいもの……」
首を振る彩音ちゃんの言葉がかすれた。
そして顔には恐怖が浮かぶ。
「……ほら、この音よ」
ぎ、ぎ、ぎ、と重い足音が部屋の奥から聞こえてきた。
目をこらすと真っ黒な固まりがゆっくりゆっくりこちらに近づいて来るのが見えた。
ひっ、とほのかちゃんが息を飲んでぼくにしがみついた。
「……イヤァ」
彩音ちゃんまでぼくにしがみついて来た。
両手に花と言いたいとこだがぼくの心臓は今にも止まりそうだった。
「うわあ!」
ぼくは思わず叫んだ。
鎧武者だった……!
常夜灯の明かりの範囲に入ったそれはすらりと刀を抜いた鎧甲だったのだ。
かすかな光の中で刀がギラリと光る。
鎧は、ぎ、ぎ、ぎ、と重い足取りでたたみを踏む。
ぼくは立ち上がれなかった。
ぼくの左手にはほのかちゃん。右足には彩音ちゃんがしがみついていたからだ。
思わずぼくは右手に力を入れた。
とたんに、……真っ白な光の筒が武者を照らした。
懐中電灯のスイッチを入れたのだ。
まぶしかった。
黒光りする鎧が闇の中で浮き上がった。
今まで暗がりに目が慣れていただけにぼくたちは思わず目を細めた。
そのときだった。
仁王立ちしていた武者がどうっと倒れた。
糸が切れた操り人形みたいにいきなりたたみに転がったのだ。
……ぼくたちは呼吸も忘れてただそれを見つめていた。
「……どうしたのかしら?」
「……さあ?」
ぼくにもわからない。
ただ……、しばらくするとそいつが高いびきをかき始めたのがわかった。
聞き覚えのあるいびきだった。
「どういうこと?」
声を合わせて女の子たちがぼくを見る。
「……どうやらカズキみたいだね?」
ぼくは立ち上がってこわごわと武者に近寄った。
懐中電灯に照らし出された兜の下は間違いなくカズキだった。
大口を開けたのんきな寝顔だ。
「ちょ、ちょっとカズキくん!
どういうつもりだったの!」
彩音ちゃんがカズキを強引に揺さぶった。
その顔は泣き顔だけどとても怒っていた。
やがてカズキが目を開けた。
しばらく目をぱちくりさせた後、自分の姿を見て驚いている。
「な、なんなんだっ!? これはっ!?」
「それはこっちの台詞よ!
ちょっとこれはどういう了見なの!」
「し、知らねえよ!
俺はいったいどうしちまったんだ!」
しばらくとんちんかんなやり取りがあった。
話をまとめるとカズキはトイレから出た後の記憶がまったくないらしい。
「……本当に知らないの?
私を驚かそうとしてこれを着たんじゃないの?」
「し、知るもんか! これは玄関にあった鎧だろう?
どうして俺がこんなものを着なきゃならないんだ! だいたい鎧の着方なんか知らないぞ!」
カズキの言うとおりだった。
実際鎧を着るには手順にしたがって何十本ものひもを結ぶ必要があるし、知識がなければ装着する順番だってわかるものじゃない。
「……怖かったんだから。
私、本当に死ぬほど怖かったんだから」
彩音ちゃんがそう言って突然泣き出した。
手のつけようもないくらい、わんわんと泣いていた。
「……彩音ちゃん」
ほのかちゃんがそっと肩に手をやった。
「……すまん。
俺が知らないとはいえ俺の身体がやったのは間違いない」
カズキはぺこりと頭を下げている。
そのときだった。
だだだっ、と、この部屋から走り去る足音がした。
ぼくは、……その行方をにらみつけていた。
「――あくまで非常事態ですからね」
そう言って彩音ちゃんたちは布団をぼくたちの部屋に運んできた。
元々広い部屋なので布団がふたつ増えたくらいなんでもないのだけれども、ぼくたち男どもの布団を両端に動かしてその真ん中に女の子たちの布団をふたつ並べたのには、やっぱり驚いた。
「お前たちが部屋の真ん中なのはいいけど、……俺たちの布団をずいぶん離すんだな?」
カズキが苦笑混じりに言う。
ぼくの布団は隣の部屋のふすまぎりぎり。
そしてカズキの布団は壁際まで離されている。……これじゃまるで離れ小島に流刑された気分だった。
「身の危険はなにもあの足音だけじゃありませんからね!」
そう言って彩音ちゃんはさっさと布団に入り込んでしまった。
「ごめんね。いろいろしてくれたのに……」
ほのかちゃんがそう言って頭をぺこりと下げてくれたのがせめてもの救いだ。
ぼくとカズキは互いに遠く離れたまま顔を合わせて苦笑した。
あんなことがあったのだからきっと気持ちが興奮していて朝まで眠れないと思っていたのに、いつの間にかぼくは眠りに落ちていた。
無意識に寝返りを打ったとき右手に冷たさを感じて目が覚めた。
ほのかちゃんから借りっぱなしの懐中電灯だった。
またなにか起こったらと思って布団の中に入れていたのだ。
目覚まし時計を見た。
午前三時だった。あれから一時間くらい眠ったようだ。
明け方まであと二時間くらいだろうか?
そう考えると気分が楽になってあくびが出た。
そしてぼくは再び眠りに就こうとした。
ぴちゃり……。
音がした。
水音だ。
全身に鳥肌が立った。
ぴちゃり、ぴちゃりとまた音がした。
耳をすますと部屋の真ん中辺りから聞こえてくるようだ。
ちょうど女の子たちが寝ている場所だ。
そして、うーん、うーん、と小さくうなされるような声が漏れてくる。
ぼくは息を殺してそっと寝返りを打った。そして首だけ動かすと闇夜に目をこらした。
「……!」
思わず息を飲んだ。
闇の中に真っ白な、なにかがいた。
部屋の真ん中の布団の上に覆い被さるようになにかがうごめいていたのだ。
その下にいるのはほのかちゃんだった。
ほのかちゃんはなに者かに押さえつけられていた。
真っ白なそれは長い黒髪だった。
そしてときおり見える顔色は死人のように蒼白だ。
そして手に持ったなにかをほのかちゃんの顔になすりつけているのだ。
ぼくの前を突然足音が通り過ぎた。
いきなり現れたその音は、だだだっ、と、女の子たちの布団の周りを走り回り始めたのだ。
姿は見えない。
だけどぼくの前を通過するたびに空気が揺れるのだ。
ぼくは布団の中で懐中電灯のスイッチを入れた。
そのときいきなりだった!
「……!」
身体が硬くなった。全身が強ばった感じだ。
そしてまるで鉛でも仕込まれたようにずーんと重くなって手足の自由が効かなくなった。
これって金縛り……? そう思った。
たぶん正解だ。
意識だけははっきりしているのにまったく身体が動かないのだ。
ぼくは叫んだ。
……だが声が声になっていない。
口から米粒のような小さな音がぷすぷす漏れるだけだった。
ゆらり……。
なにかがうごめいた。
ほのかちゃんに手出ししていた部屋の中央にいる白いあれだ。
そして幽鬼のようにフラフラと立ち上がるとぼくの方を見た……。
――鬼だった……!
髪はざんばらで真っ白な顔に金色のふたつの目が爛々と輝いて見える。
大きく裂けた口にはするどい牙がある。
そして頭には金色の角が二本、突き出ていた。
……!
ぼくはもがいた。必死でもがいた。
だけどぼくの身体は石のようだった。全身から凍り付くような冷たい汗がどっと出た。
そして鬼がぼくの視界から消えた。布団の影に入ったのだ。
……っ……!!
いきなり息がつまった。
どすんとした重みがぼくの身体を襲ったのだ。
そして……!
いきなり顔が現れた! 布団の影からにゅっと出てきたのだ!
……やっぱり鬼だ!
乱れた長い髪の隙間からぎょろりとした目でぼくをにらんでる。
鬼がぼくの身体にのしかかり顔を近づけてきたのだ。
うわあああああああ……っ!!
ぼくは叫んだ! 力のかぎり叫んだ。
だが声にならない。蚊の泣くような声だけがむなしく漏れるばかりだった。
……っ……!!
顔になにかが触れた!
それは雪のように冷たかった。
鬼がぼくを見据えたままなにかをなすりつけているのだ。
……っ……!!
乱れた鬼の長い髪がばさりと落ちてぼくの鼻に触れた。
……そしてそれはとてもくすぐったかった。
……く、くしゅん。
いきなり、ぼくはくしゃみした。
すると……鬼が一瞬ひるんだように見えた。
そして身体が軽くなったのだ。
呪縛が解けた……?
そう思ったぼくは右手に力を入れた。
……動くっ!?
ぼくは右手を布団の中から突き出した。
真っ暗闇に懐中電灯の光りの筒が走る。
鬼を照らした!
真っ白な顔に反射した光はぼくの視界も同時に一瞬に奪った。
効き目があるかどうかなんて考えなかった。
ただ武者の場合がそうだったようにこれでなにかが起こると思っただけだ。
明るさに目が慣れて視界が戻った。
……鬼はゆらゆらと立ち上がっていた。
呪縛は確かに解けていた。
鬼の向こうにこわごわと身を起こすほのかちゃん、そしてすでに立ち上がったカズキの姿が見えた。
「カ、カズキ!」
ぼくは叫んだ!
自分でもびっくりするくらい大きな声だった。
「おうっ!!」
返事と同時にダッシュしたカズキの巨体がぼくの視界を横切った!
カズキが鬼に飛びついたのだ。
そしてどすんと音がして辺りに静寂が訪れた。
ぼくは立ち上がっていた。
そして完全に自由になった身体で部屋の明かりを灯した。
「この野郎! おとなしくしろっ!!」
カズキが鬼を取り押さえていた。
巨体で鬼にのしかかり両手をたたみに押しつけて鬼の自由を奪っていたのだ。
鬼は真っ白な浴衣を着ていた。
そしてはだけてあらわになった真っ白なふとももで鬼が女であることがわかった。
「あ、彩音ちゃん!」
ほのかちゃんがいつの間にかぼくの横に立っていた。
「えっ……!?」
……よく見れば鬼の顔は般若面だった。
抵抗をやめた鬼の面にカズキがそっと手をかけた。
すると眠ったように目を閉じた彩音ちゃんのきれいな顔が現れた。
「……ど、どういうことだ?」
カズキがうなった。
「これって事務室にあった鬼のお面よ」
ほのかちゃんの言葉に、ぼくはうなずいた。
確かにこれは事務室の壁にかかっていたものだ。
ほのかちゃんが部屋の明かりのスイッチのひもを引いてスイッチを入れた。
そのときだった。
だだだっ、と、ぼくの前を走り抜けようとする足音が聞こえた。
足音には影があった。
裸電球に照らされた姿なき足音の影が、ぼくの前を横切ろうとしていたのだ。
とっさだった!
考えがあった訳じゃない。だけどぼくは無意識に走り回る影の前に足を突き出していたのだ。
影が転んだ!
……へっ!?
びっくりした。
手応え、いや、足応えがあったのだ。
影はひっくり返っていた。そして起きあがろうとしていた。
ぼくは夢中で影を踏んづけた。
……!
「ど、どうしたんだ? いったい?」
彩音ちゃんを抱えたカズキがぼくを振り返る。
「……どうも捕まえたみたいなんだ」
「まるで影踏み遊びだな……」
カズキが言うとおりぼくは影踏み遊びの鬼の影を踏んでいた。
後ろ足を踏まれて動けない姿なき足音の影が黒々とたたみに映っていた。
「……それであなたはこの私の身体を勝手に使ったって訳ねっ!?」
彩音ちゃんがすごい形相で影をにらんでいた。
手には雑巾を持っている。
「そしてこれでみんなの顔をこすらせたのね?」
部屋の真ん中に水をたたえた桶があった。
般若となった彩音ちゃんは井戸でくんだ水で雑巾をしぼったらしい。
どうりでこすられた顔が冷たかったはずだ。
「……私の顔、雑巾で拭かれたの?」
ほのかちゃんがうんざり顔になる。
「それだけじゃなくてカズキくんに鎧を着せたのもあなたでしょ!?」
影がなんどもうなずくのがたたみに映る。
その姿は少しあわれだった。
彩音ちゃんは浴衣姿のままだったが足がはだけるのを恐れて正座している。
「こいつどうする?」
どっかとあぐらをかいたカズキがぼくに尋ねた。
ぼくは影を踏んだままだ。
「……とにかく踏んでいれば動けないんだから、もう悪さもできないよね?」
「……でもそのままじゃマナツくんが疲れるでしょ?
これを使ったらどう?」
自分のバッグをごそごそしていたほのかちゃんがロープを持ってやって来た。
「……神林。お前いつもこんなの持ち歩いているのか?」
カズキが驚いて言う。
「まさか。
……でももしかしたら役に立つかもって思ったから」
ほのかちゃんは口を押さえて笑った。
姿なき足音にロープが有効かどうかわからなかったけど、とにかくぐるぐる巻きにしてみた。
するとちゃんと手応えがあって影にもそのしばられた姿が映った。
遠くで鶏が鳴いた。
たぶん昼間カズキが追い回したうちの一羽だろう。
ぼくたちは姿なき影を柱の一本にしばりつけると布団に収まった。
もう東の空は明るくなっていたけど、ぼくたちは心から安心したせいか泥のように深く眠った。
そして、本当に朝が来た。
「あんたたち、本当におもしろい子ね?
お屋敷さまが捕まるなんて前代未聞だよ」
政代さんが豪快に笑った。
朝食のときだ。
毎年恒例のお別れ会になるはずの朝が急遽、歓迎会に変わっていた。
「お屋敷さま?」
ぼくたちは思わず尋ねた。
「そう、お屋敷さまさ。
この屋敷を数百年も守っている守り神なのさ」
「……この影だけのチビが?」
カズキが尋ねた。
「そうさ。
この屋敷が大昔に火事になったとき身を挺して守った主であるお侍の末っ子だと聞いているの。
ま、私のご先祖なんだけどね」
政代さんがぼくたちを見回して言う。
「ご先祖って……。
政代さんのご先祖さまなんですか? 私ひどいことしちゃったかも」
ほのかちゃんがあわてて口を押さえた。
「ま、いいんじゃない。
お屋敷さまのいたずらで、あんたたちの先輩はいつも泣いて帰ってたんだし」
「……先輩?
あ、そうか。そうだったんだ」
ぼくは膝を打った。
「マナツ、どうしたんだ?」
カズキがぼくを見た。
「うん……ほら、先輩たちがみんなリタイアしたでしょ?」
「ああ、そうだな」
「うん、それでさ。
その中にはパートナーを解消してしまった人たちもいるって話だったよね?」
「そうね。そんな噂よね」
ほのかちゃんがうなずく。
「……リタイアしたのはもちろんお屋敷さまの足音なんかが怖かったからなんだろうと思った。
でもパートナーを解消するのはやりすぎっていうか、ちょっと変だと思ってたんだ」
「どうしてだ?」
カズキが尋ねる。
「うん。
だって同じ怖い思いをした相棒なんだから、ふつうはもっと絆が強くなるはずだと思っていたんだ。
だけど昨夜のことでわかったんだ」
「……ど、どういうことかしら?」
彩音ちゃんが首を傾げる。
「うん。
だって鎧甲がカズキだったり、鬼の正体が彩音ちゃんだったりしたら仲間が信じられなくなるじゃない?」
みんなはなるほどと納得したようだった。
「そうよね。
私たちはすべてはお屋敷さまのいたずらだってわかったから安心したけど、わからないまま震えて朝を迎えたら……」
ほのかちゃんが怖さを思い出したかのように身震いした。
「そうね。
原因がわからなかったらお互いを信じられなくなっていたかもしれないわね……」
彩音ちゃんがしんみり言う。
「……でもさ、俺の武者はともかく、彩音の場合は地顔でも鬼になれるからな」
「ちょ、ちょっとどういう意味よ!」
彩音ちゃんが凄んだ。
「そ、その顔だ!」
カズキが叫ぶ。
日はすっかり高くなり、差し込んだ朝日が台所のいろりにまで伸びてきた。
だからぼくたちには長い影ができていた。
ひとつはぼく。
そしてカズキ、彩音ちゃん、ほのかちゃん。そして政代さんとその横に姿なきこどもの影もあった。
その影は政代さんに寄り添うように座っていた。
遠くでクラクションが鳴った。
「……あのタクシーの運転手さんじゃないかな?」
ぼくは彩音ちゃんの顔を見た。
「ほっとけばいいのよ。私たちを毎年恒例の人間だと思って甘くみた罰だわ」
そう言って彩音ちゃんはぼくにウィンクする。
「……いいのか?
あの運ちゃん。ずいぶん張り切っていたし」
カズキが尋ねる。
「そうね。ちょっとかわいそうじゃない?」
ほのかちゃんが彩音ちゃんに言う。
「わかったわ。
じゃ、帰るときにはご指名しようかしら?」
そう言って彩音ちゃんはポケットからくしゃくしゃになった名刺を取り出した。
「そうそう。所長として約束していたわよね?」
政代さんがぼくたちを見回した。
「こんなの初めてだからちょっと照れるけど……ようこそ! ふるさと研修へ」
政代さんが笑った。
それはそれは地響きのように実に野太い笑い声でとても楽しそうだった。
……こうしてぼくたちの研修は始まったのだ。
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