第1話 にじのかけら 16

「だからぼくがかんがえたのはね、

この三台さんだいのタイヤのついた箱部屋はこべやはこ部屋べやをはさむようにして、

前後ぜんご自転車じてんしゃをくっつけるんだよ。

二人ふたりまえうしろろの自転車じてんしゃってものごとすすめばいい。

よるになったらものなか安全あんぜんにねむれるし、

ガスけつ心配しんぱいもない。

まあ、スピードはくるまよりはすこちるし、

自分じぶんでこぐからつかれはするけどね」


 二人ふたりよろこび、はくしゅしました。

「すてきね、ケンちゃん! それなら、たびあいだ

ふだんとそれほどわらない生活せいかつができるわね。

ダイエットにもなるし。一石二鳥いっせきにちょうだわ」


 イヴがももいろのくちびるをほころばせていました。

しかしケンのアイディアは、それだけにとどまりませんでした。



読んでいただき、ありがとうございます。

次回の掲載は2024年6月11日です。

 注意:作者がコメント欄を読むこと、またいかなる場合もコメントへ返信することはございません。読者の方のコミュニティーとして節度ある使用へのご理解に感謝いたします。

 注意:この作品は 『小説家になろう』、『カクヨム』、『Novel days』に、同時掲載しております。

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