第2話 脅迫

二 脅迫


 翌日夕方マックの前に拓哉が行くと、入口そばに立っている由衣がいた。

 近ずいて声をかける拓哉。

「わざわざすみませんでした」と丁寧にお辞儀する由衣。

「マックに入る?」

「いえ、人にあまり聞かれたくない話なので、ネカフェでもいいですか」

「えっ?」

 人に聞かれたくないっていうことに引っかかる拓哉。

「私、そこの会員になってるので」

「わかった・・・」と言って由衣についてネカフェに入る拓哉。

 由衣は完全個室のカップルルームを指定して部屋をとる。

 ドリンクを各自持って部屋に入る二人。

「ここにはよく来るの?」

「はい、私自分だけのパソコン持ってないので、たまに来てます」

「そうなんだ、僕はこういうとこ初めてかな」

「そうなんですね」

「大学のこと聞きたいって美咲から聞いたけど‥‥‥」

「はい、あの‥‥‥実はそれは口実です。美咲に変に思われないための」

「えっ、どういうこと?」

「私、昨日見ちゃったんです‥‥‥」

「え?」

「お兄さんがオナニーしてるとこ」

「えっ‥‥‥」

 いきなりストレートに「オナニー」という言葉が真面目そうな由衣の口から出たことに驚く拓哉。

「そ、そう‥‥‥」としどろもどろの受け答えしかできない拓哉。

「お兄さん、持ってたの、美咲のショーツですよね‥‥‥」

「え、いや‥‥‥」

 とショーツを使っていたことまで指摘され、驚いて言葉をなくす拓哉。

「美咲、そんなこと知ったらきっとすごくショックを受けるし、お兄さんのこと軽蔑すると思います」

「あ、いや‥‥‥。ごめん、できれば美咲には言わないでほしい‥‥‥」

「はい、美咲には言いません。美咲が傷つくので、お兄さんがそんな変態みたいなことしてるって知っちゃうと‥‥‥・」

「‥‥‥ごめん、恥ずかしいとこ見せちゃって‥‥‥」

「いえ、それはいいんです。でも、あの、このことを美咲に秘密にする代わりに、私のお願いを聞いてくれませんか‥‥‥」

「‥‥‥えっ?」

 弱みをネタに何か脅されたり金を要求されるのでは、と頭に浮かぶ拓哉。

「‥‥‥‥‥‥」

 拓哉の表情が曇るのを見て、取り繕う由衣。

「あっ、別にお兄さんを脅そうとかそういうことじゃないので、安心してください」

「昨日のこと、美咲に言わないかわりに‥‥‥私に見せてほしいんです」

「え?」

「今ここで、お兄さんのオナニー、見せてくれませんか」

「えっ‥‥‥」

「私、男性のペニスを生で見たのは昨日がはじめてだったんです。すごく驚きました。で、もっと近くでよく見てみたくって‥‥‥。ダメですか?」

「えっ、本気? 本当にここで今見たいの?」

「はい、お兄さんがオナニーしてペニスからザーメンをどくどく出すところ、よく見たいんです。見せてくれたら、昨日のこと美咲には秘密にしますから」

「わ、わかったよ。でもこんな緊張している状況だとうまくできないかも‥‥‥」

「あっ、そうですね。おかずが必要なんですね‥‥‥。ネットでアダルトムービーとか見れますけど、それとも、胸くらいなら、私のお見せしてもいいですけど‥‥‥」

「えっ! あ、うん、由衣さんのおっぱい、見せてほしいんだけど、でもできれば、ショーツを脱いで、そのショーツの匂いを嗅がせてもらいながらしたいんだけど‥‥‥」

「えっ、そ、そんな‥‥‥」

「ダメかな‥‥‥」

「‥‥‥あの、絶対に触ったり襲ったりしないって約束してくれますか‥‥‥」

「わかってる、そんなことはしないよ。約束破ったら美咲に言ってくれてかまわないから‥‥‥」

「わかりました」

 そう言って制服のブレザーを脱ぎ、ブラウスの前ボタンをはすし、スカートも脱いで、ショーツを脱いで拓哉に渡す由衣。

それからブラを上に託しあげて胸を出す。

 はちきれんばかりの巨乳に目を見張る拓哉。

「これでいいですか?」

 恥かしそうに由衣は顔を赤らめている。

「うん、ありがとう。すごく綺麗でエロいよ‥‥‥。巨乳でデカい乳輪が卑猥でそそるし、すごく興奮してきた‥‥‥」

 拓哉もジーンズを脱ぎ、ショーツも脱いで下半身を剥き出しにする。

 すでにペニスは勃起している。

「少しリクライニングくらいの体制がいいな」と体制を直す拓哉。

 すぐ横で食い入るように拓哉のペニスを凝視する由衣。

「由衣さんは、彼とかいないの?」

「最近、彼ができました」

「そう、彼とセックスしてるの?」

「いえ、まだです。昨日見たお兄さんのペニスがはじめて生で見たペニスですから」

「そうなんだ。でもそういうことに興味がすごくあるのかな‥‥‥」

「はい。私、真面目に見られるんですけど、でも本当はすごくすけべなんです」

「そうだろうね、こんなの見たい、って言うくらいだから‥‥‥」

 そういいながら由衣の脱いだショーツを広げて顔の前に持ってくる拓哉。

「恥ずかしいです」

「ここ、すごく沁みになってるね。こういう状況ですごく感じてきちゃってるんだね‥‥‥」

「え、そ、そうです‥‥‥」

「いやらしい匂いがするよ」と言いながらショーツのクロッチ部分に鼻を擦り付けながらクンクン臭いを嗅ぐ拓哉。

「あああ、そんな‥‥‥」

「脚を広げて由衣さんのおまんこ、僕によく見せてくれないかな」

「そんな、はずかしいです‥‥‥」

「僕もペニス、全部見せてるんだよ」

「‥‥‥わかりました。これでいいですか」


 股を広げておまんこを見せる由衣。

「すごい、透明のおつゆでべっとりしてる。スケベなおまんこだね」

「はずかしいです‥‥‥」

「じゃあオナニーするよ」

 そういって由衣のショーツの匂いを嗅ぎながら、クロッチのシミの部分を舌で舐めながら、勃起したペニスをしごきはじめる拓哉。

 拓哉のペニスと顔を交互に見ている由衣。

 顔が赤くほてって呼吸も少し荒くなっている感じだ。

「はあはあ、今、由衣さんのおまんこをペニスでほじってるとこを想像してるんだよ、はあ、はあ」

 ペニスの先からは先走り液が溢れている。

「ああ、気持ちいい、上からペニスにつばを垂らしてくれないか‥‥‥」

「えっ、は、はい‥‥‥」

 由衣は言われるとおりに口の中にツバを溜めてそれを拓哉のペニスの上から垂らす。

「ああ、いいよ」

 由衣のツバをペニスに塗りたくるようにしてぬちょぬちょイヤらしい音をさせながら、ペニスをしごく拓哉。

 表情がうっとりとしてきている。

「ああ、いい、すごくいい‥‥‥出そうになってきた‥‥‥。はあ、はあ、ペニスからザーメンどくどく出すところ、そばで見て!」

「は、はい‥‥‥すごい‥‥‥」

「ああ、いい、由衣、出るよ‥‥‥」

「はい、出してください!」

「出る、出る!」と言いながらペニスの先からはザーメンが勢いよく溢れ出す。

 最初のザーメンは勢いよく出て、隣で覗き込んでいる由衣のブラウスや脚にかかってしまう。

「ああ、いいい、どんどん出る‥‥‥」

 どくどくと溢れ出した大量のザーメンは飛び散り、拓哉のペニス周りもベトベトにしてしまう。

 それを手で持った由衣のショーツで思わず拭ってしまう拓哉。

「あっ‥‥‥!」と由衣が声をあげたときには由衣のショーツには拓哉のザーメンがたっぷり付いてしまう。

「あ、ごめん‥‥‥」と慌てる拓哉。


 息を整えながら由衣に声をかける。

「どう? 男のオナニーを目の前でみて」

「すごいです。ペニスもザーメンもすごくって‥‥‥すっごく興奮しました」

 拓哉が見ると由衣のおまんこからはすけべ汁が垂れてソファーがべっとり濡れている。

「これ、汚しちゃった、ゴメンね」

 ザーメンで汚れたショーツを由衣に見せる拓哉。

「あ、いいです、持って行きますから」

 そう言って由衣は手を伸ばして拓哉から汚れたショーツを受け取る。

「お願いを聞いてくれて、ありがとうございました‥‥‥」

「う、うん、僕もすごく興奮した。見られながらするの、はじめてだったけど、今までで一番気持ちいいオナニーだった」

「そうなんですか‥‥‥」

「うん、最高だったよ。こんなことで興奮するような変態だけど、美咲には黙っててくれるね」

「はい、約束します。二人だけの秘密で‥‥‥」

「これっ」と言いながら部屋にあったウエットティッシュを出して汚れたソファーや体や服を拭く由衣。

 始末を済ませ服を着てネカフェを出る二人だった。

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