親友と兄の秘密 〜オナニーと恋と調教と〜

TITO (ティト)

第1話 目撃

一 目撃


「上がって! 部屋、二階の突き当たり。今は誰もいないから‥‥‥」

 美咲に言われて、友達の加奈と由衣が上がって部屋に行く。

 来週からはじまる中間試験のための勉強会を美咲の家でやることになったのだ。

 美咲と加奈と由衣は、同じ高校に通う二年のクラスメイト。

 美人でクラスの人気者、チアリーディング部の学年リーダーを務める活発な美咲。

 スレンダーで背が高い加奈はギャルっぽい見た目の美人。

 ダンス部に所属していて、同じダンス部の彼氏と交際中。

 陽キャの二人に対して由衣は黒髪ショートボブの大人しいタイプで、勉強はできるが帰宅部の陰キャ系。

 ちょっとトロいが、ルックスは可愛いし小柄で華奢なのにかなりの巨乳で、密かに男子生徒からは人気がある。

 三人は同じ中学出身で、タイプの全然違う由衣は二人から面倒をみてもらいながら仲良く友達付き合いしている。


「さあ、はじめよう!たまにはやらないとね!!」

「軽くテストをクリアして遊ばないと!!」

 テストがヤバいので勉強のできる由衣にわからないところを教わりながら真面目に勉強会に取り組んでいく美咲と加奈。


・・・・


「けっこう、がんばったね、ちょっと休憩しない?」と由衣の提案で休憩タイム。

 トイレに中座した由衣が用を済ませて美咲の部屋に戻ろうとして、手前にある美咲の兄の部屋のドアが少しだけ空いているのに気がつく。

 あれ、ドア開いてるけどお兄さん帰ったのかな‥‥‥・。

 少しだけ開いたドアの隙間から部屋を覗くとベッドが見え、ベッドの上に座っている兄の拓哉が見える。

 思わず足を止める由衣。

 ベッドの上の拓哉は、女性のショーツの匂いを嗅ぎながら下半身剥き出しでペニスをしごいていたのだ。

 えっ‥‥‥! 

 衝撃の光景に我を忘れて立ち尽くして隙間から見入ってしまう由衣。

 気がつくと下半身が熱くなってきている。

 ペニスをしごく拓哉の息遣いが荒くなり、うぉぉっ!!と小さく叫んでペニスからザーメンがどくどくと溢れ出すのを、嗅いでいたショーツで受け止める拓哉。

 うわ〜〜っ、とすごい状況に、ビクンッ!と驚いたところに美咲の部屋のドアが開き、美咲が出てくる。

「あれ、由衣?どうしたの?」と声をかけられ、慌てて美咲のほうに振り返る由衣。

 ベッドの上の拓哉も、少しドアが開いてそこに誰かがいて美咲の声がしたのに気がつき、慌てて下半身を隠す。


「あ、いや、トイレから帰ってきたらドアが少し開いてたから、お兄さん帰ってるのかな、って‥‥‥」と苦し紛れの言い訳をする由衣。

 由衣のそばに来て、「あれ、兄貴、帰ってるの?」と、ドアをあける美咲。

「ああ、さっき帰ったところ」

 冷静を装い、取り繕うベッドの上の兄。

 美咲の兄の拓哉は美大に通う大学三年生。

 かなりイケメンでもてるほうで、都内の有名大学に通う二年生でミスコンのグランプリに輝いたすごい美人の彼女がいる。


「友達二人と勉強会してるの、あ、由衣ははじめてだっけ‥‥‥」

 開けたドアのところで、由衣を紹介する美咲。

「は、はじめまして、早川由衣です。よろしくお願いします」

 顔を赤くしながら挨拶する由衣。

 ベッドの上の兄は平静を装いながら由衣に挨拶を返す。

「よろしく、拓哉です」

「兄貴、ドア少し開いてたみたいだよ」

「あ、そう、閉めたつもりだったんだけど‥‥‥」

「由衣、部屋に戻ってて、飲み物お代わり取ってくるから」

 そう言い残して下に降りていく美咲。

「あ、失礼しました」と言ってドアを閉めて美咲の部屋に戻る由衣。

 そのあとも勉強を続ける三人だが、由衣は何か考え事をしている感じで、手が止まりがちだ。

 美咲が由衣の様子に気がついて声をかける

「由衣どうかした? なんか上の空っていうか考え事? もしかして彼氏のこととか‥‥‥」

 半月前に、クラスの爽やかな真面目系イケメン男子の飯田くんから突然告白され、とりあえず付き合いはじめた由衣。

「彼とのエッチのこととか考えてるんじゃないの?」

 経験済みの加奈が突っ込む。

「えっ、もうそんな感じなの?」と驚く美咲。

「いや、全然そんなんじゃないから」

「どこまでしたのかな‥‥‥?」と加奈がさらに聞く

「いや、そういうことはなにも。この前手を繋いだだけ」

「由衣は奥手だからね〜」

「いいな〜、私も彼氏ほしいな〜」と美咲。

「美咲は理想高いからな〜。告られてもみんな断っちゃうし‥‥‥」

「だって心ときめく相手がいないんだもん」

「ふ〜ん、あ、もしかして、美咲、ブラコンでお兄さん好きとか‥‥‥」

「え、そんなことないよ〜、っていうか、おしゃべりしてないでちゃんと勉強しようよ。来週の中間ヤバいんだから‥‥‥」

「「は〜い!」」

 楽しいおしゃべりをやめて勉強に戻る三人だった。



「は〜、疲れた〜〜。こんなに勉強したの久々」

「結構捗ったな。ひとりだとわからないとことかあると止まっちゃうから、勉強会いいかも‥‥‥」

「さ、引き上げようか」

 そういって片付ける由衣と加奈。


「じゃあね、明日学校で!」と見送る美咲

「じゃね!バイ〜」と加奈。

「あ、美咲、お願いが。お兄さん美大だったよね」

「うん、そうだけど」

「ちょっと大学のことで聞きたいことがあるので、お兄さんに私のLINEのID教えて連絡もらいたいって、言ってくれるかな」

 由衣が美咲に頼む。

「うん、今部屋にいるから呼んでこようか?」

「あ、忙しいと悪いから、暇な時でいいから連絡くださいって、お願い」

「うん、わかった、言っとく。それじゃあね」

 二人は美咲の家を出て帰路に着く。


 二人が帰ったあと、二階にあがり、拓哉の部屋に行く美咲。

「夕飯作るから待っててね。あ、そうだ、由衣が大学のことで兄貴に聞きたいことがあるみたいで、LINEで連絡ほしいんだって」

 えっと、IDは‥‥‥。

 そういって拓哉にLINEで由衣のIDを送る美咲。

「あとで連絡してあげて」

「わかった‥‥‥」


 その晩、美咲から聞いた由衣のIDにメッセージを送る拓哉。

「こんばんは、美咲の兄の拓哉です。大学のことで聞きたいことがあるって?」


 しばらくすると由衣からメッセージが帰ってくる。

「今日はすみませんでした。変なところ、見てしまって」

「えっ?」と驚く拓哉。

 もしかしてオナニーしてたのを見られたのかも‥‥‥

 狼狽する拓哉だが、平静を装ってあえてそのことには触れずにメッセージを返す。

「聞きたいことって?」

「できれば明日、夕方時間あったら、直接お会いしてお話したいんですが」

「かまわないけど」

「では駅前のマックのところに四時でいいですか?」と美咲の家の最寄駅そばでの待ち合わせを提案する由衣。

「わかった。では明日」

 由衣の真意が全くわからなかったが、とりあえず会って話を聞くしかないと思う拓哉だった。

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