黒兎 ネコマタ

どうして人は悪夢を見るのか……

何でこうなったかは覚えていない。

ただふと気付いたらこうなっていた。


学校の旧校舎の三階と四階の間にある踊り場の鏡。

そこに出る、と言われているのだ。


何がって?

もちろん、幽霊ってやつだよ。


「ここが例の鏡か」


俺は深夜、月明かりと持参した懐中電灯しか

光源がない中、親友と問題の鏡に着いた。


「なんだっけ? 少女の霊が映るとかだっけ」


あぁ。

んでそれ見ちまったら鏡の中に引き釣りこまれる

って噂だな。


「何も映らないけど?」


そう言われ俺も鏡を覗いてみる、

が、確かに何も映ってない。


「何だ、ただの噂か〜」


そうあからさまに落ち込み踵を返そうとした親友は

次の瞬間、手を、掴まれた。


「?? なんでこんなガキが。迷子か?」


親友を掴んでいたのは5歳くらいの男の子。

顔は伸びた前髪で見えないが、肌はものすごく白い。

もしかしたら月明かりのせいかもしれないが……


俺はその子が不気味に思えてならなかった。


「オウチ、アッチ……」


男の子がそう言って指さしたのは、、、

鏡……?!


「は? え、ちょ待てよ」

「イッショニ、イコ?」


男の子はニコッと笑うと親友を引っ張り鏡に向かう。

かなり屈強な親友は全力で抵抗するも敵わないよう。


俺は腰が抜けて黙って見ているしかなかった。


「フフフ」


そんな男の子の笑い声と共に親友は鏡に消える……

それを見届けた俺は、俺は……


「うわぁぁぁぁぁああ!!!!!!」


と逃げ出そうとして、初めて、、


「オニィサン」


後ろに立っていた女の子に気付いた。。。。

























「うわぁぁぁあ!!」


そう言って跳ね起きる。

俺は、寝ていた……?


汗はものすごく出ているし

かなりもがいたのか布団は飛んでいっている。ただ、


「何だ、夢か……」


ただただ、ただの夢であったことに安堵した。




 ──────────────────────


この度はわたくしのホラーを侮辱したかのような(そんなつもりは一切ないんですけど、一応)作品を読んでいただきありがとうございます(_ _)

好評でしたら続きを出そうと思いますが

続きのネタはあるものの

『ノンフィクション、最後は安心できる』

の辺りが守れなくなります。

続きは恐らく100文字程度です。

皆さんのご意見、お待ちしております(_ _)

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