ルームメイト(天瀬視点)
完全に作者の都合ですが……桃先輩の視点で書く方が捗ります。こっちの方が好きなのでこちら側の視点が増えるかも……ご了承くださいm(_ _)m
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スゥーっと空気を吸い込む。……えへへ、柚希ちゃんの匂い……はっ、私は今何を。なんか変なことしちゃったけど断じて変態では無い。無いったら無い。
私は今、柚希ちゃんのお部屋に来ている。なんやかんやあってルームメイトになる事になって、柚希ちゃんのお部屋に住むことになった。荷物はほとんど無いからお部屋の引越しはすぐ終わった。今は、書類とかの方を柚希ちゃんが提出しに行ってくれている。率先してそういう事してくれるの好きぃ……。
そして、私の目の前にはベットがある。今まで柚希ちゃんが使っていたであろうベットで、これから私と一緒に使うことになるベットだ。……ベット大きいなぁ。これならナニしても安心…いやいやいや、そんなことしないかもだし?だいたい付き合ってる訳じゃ無いし……。なんか涙出てくる。告白する?でも断られたら死ねる。ああぁぁぁどうしたらいいんだぁぁぁ!!……とりあえず落ち着くためにも柚希ちゃんの枕に顔を埋めて深呼吸してっと。あ〜、ほんとにやばいことしてるなぁ。私キモすぎる……。でも、すごく安心する匂いで…なんか眠くなって…き、た……。
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「〜〜て、……〜きて、おーい、起きてくださーい」
「ふぇ?」
あれ……私。何して……。あ、ベットで寝てちゃってたのか。いい匂いでうっかり寝ちゃった。
「桃先輩。なんで私の枕抱き締めて寝てたんですか?」
そう柚希ちゃんがニヤニヤとしながら問いかけてくる。どどどどどうしよう!?言い訳の仕様が無いよ!?なんなら現在進行形で抱き締めてるもん!!……ここは、一度体勢を立て直す為にも一度逃げるしか……
「え、ちょっと。なんでまた布団に潜るんですか!?出できてくださいってば〜」
「私は寝てるの!ゆさゆさしないで!」
「いや!思いっきり起きてますよね!?」
私は何も知らない!布団に潜ってるけど私は悪くないんだ……。布団の中、柚希ちゃんの匂いがする……。心地良い……あっ
「ふぅ〜。やっと剥がせた…。随分手間取らせてくれましたね?」
心地良さのあまり、力が緩んでしまった。無念。というか柚希ちゃんがニッコリ笑ってる〜。なんだか怖いなぁ……。うん、ヤバそう。
「桃先輩って、匂いフェチなんですか?ずっと枕持ってますけど」
「い、いや。そういう訳じゃない…と思うけど。なんか、落ち着く匂いというか……」
そう言って柚希ちゃんをチラチラと見てみる。怒ってる?それとも引かれた……?
「はぁぁーーー。くっそかわいい。幸いここはベットだし何されても文句は言えませんよね?というか言わせません。正直誘ってるようにしか見えません」
「さ、誘ってないよ!?」
否定してるのに、どんどん後ろに追いやられて、壁際まで追い詰められた。そして、顔を段々と近づけてくる。どうしよう!?キスは好きだけど、嬉しいけど!今はそのまま流れで最後まで行っちゃいそうだよ!?ど、どうにか防御を……
「むぐっ……なんで止めるんですか?」
咄嗟に枕を柚希ちゃんの顔に押し付けてガード。ナイス枕。
「なんか、良くない気がして…」
「どうせ、1回キスしてるんですから、何時何回したって一緒でしょう?」
「キ、キスは……嬉しいんだけどね?今は不味いかなぁって」
「……マジで誘ってますよね?その顔反則ですよ。チラチラ見ないでもらっても良いですか?ムラムラしてしょうがないんです。第一、今はって……じゃあ違う時なら良いって事……まあ、そんなこと関係なくこのまま進めるつもりなんですけどね」
なんで!?どうして!?嬉しいけど嬉しくない!ちょっとでいいから……本当に待ってよぉぉぉぉ!
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