「会話文でも改行後だから一マス字下げする」

 多くの人が改行して鉤括弧つきの会話文を始めているはずだ。


「それが常識だから」

と私は言った。


という具合に。


 地の文は改行後一字分字下げして書いていないだろうか。そのように学校で習うし、ほとんどのひとがそうしている。


しかし、中には字下げしないひともいる。ウェブ小説では字下げしない人も多い。少数派だったが、今後増えていくかもしれない。


 話を戻すが、鉤括弧の会話文は改行後先頭に【はじめ鉤括弧】をもってくるはずだ。

 改行後だからといって一字分字下げして書く人は滅多にいないだろう。


 「一字分字下げしてから書くと、長い文だと次の行にまで進んだときに何となく不格好にならないか? 僕はそれが心配なんだ。特に何行にもわたって会話文が続いているときに、最初の一行だけ一字分字下げして書いていたら何となくおかしく見えないか?」

と、僕は言った。


てな具合になる。


 実際、現在書籍化されている小説のほとんどが字下げせずに鉤括弧をおいている。


 しかーし、昭和の角川文庫はそうではなかった。

 会話文も字下げして書いていたのだ。

 証拠をお見せしよう。


https://kakuyomu.jp/users/hakusuya/news/16818093075507048286



 これは角川のこだわりだったのか。

 おかげで、隣の人が読んでいる小説が角川かそうでないかが一目でわかるのだった(笑)


 しかし現在の角川文庫は他社と同じく、字下げせずに会話文をおいている。


 鉤括弧つきの会話文は字下げしない。それが今の常識なのだろう。



追記


 なお、今でも字下げしてから「会話文」にしている小説もある。どうも半角の括弧らしく、隣の行と比較すると半角分ずれているようだ。


https://kakuyomu.jp/users/hakusuya/news/16818093075507254123

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