「かぎかっこ」の話
はくすや
「会話文の最後に句点をつける。」
多くのひとが会話文を「かぎ括弧」でくくっているだろう。中には「 」ではなく、ダッシュ記号――を先頭につける人もいるかもしれない。
しかし、たいてい
その文末はどうしているだろうか。
私は当初
「そんなの当然だよ。終わりに句点をつけるように小学校で習ったから。」
という具合だ。
もはやそれは習慣になっていて、趣味で小説を書き始めたときもそのまま句点つきの会話文を書いていた。
「句点をつけるのが癖になっていたんだよ。」
ところが句点は不要という指摘が……
よく見ると書籍化された小説のほとんどが句点なしで会話文が終わっている。
「なんだこれ? 句点はいらなかったのか? 知らなかった。気づかなかった」
ちなみに「?」や「!」が最後に来るときは私も句点はつけなかったが。
でも句点付き鉤括弧で終わる小説もある。
https://kakuyomu.jp/users/hakusuya/news/16818093075506896275
よく見ると、句点と鉤括弧が一つの文字になっている――ように見える。
原稿用紙に書くときも一つのマスに句点と括弧閉じを書くのだからひとつの文字だ。
しかし残念なことにパソコンの字にはそういう記号がない。一文字で句点と括弧閉じを表す記号がないのだ。
句点と括弧閉じを打ち込むと二文字になってしまうのだ。
そういうのを避けるために句点をなくしたのかもしれない。
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