戦士
「これは、、、夢なんだよな?」
目を覚ますと最後に記憶があったボロボロの天井ではなく、目の前にあったのはバカデカいシャンデリアだった
辺りを見回すと、大きな部屋の中心のテーブルの上に自分が寝ていたことがわかった
「なんなんだよ、ここは」
「やっと目を覚ましたなぁ、若き戦士よ!」
「えっ、だれ!?」
声のする方に振り向くと、筋骨隆々の身の丈は自分の2倍ほどはありそうな上半身裸の男が立っていた
「首太いし腕太いし身体太すぎねぇか?」
「ほう!若き戦士にしては良い眼をするなぁ!」
「そりゃ見るでしょ、ってかここどこよ?」
「ここは文字通りお前の中である!」
「えっ?俺の中?、どういうこと?」
「ほぅ、何も知らぬか!なら良い!我が直々に教えてやる!、、、が、その前に!」
「えっ?その前に?」
「お前と我、言わば戦士と戦士が出会ってしまえば、まずはじめにやることと言えばただ一つ!」
それを聞いた時、気づけば俺の目の前に拳があった
「あっぶねぇ!!!いきなりなにしやがんだ!」
「流石だ!若き戦士よ!、さぁ!存分に死合おうぞ!!!」
飛び退いて後ろに回避すると同時に迎撃体勢をとる
あのクソジジイの真似すんのは癪だが、初めてのジジイ以外の対人戦だし、様子が見たい
「むっ?その構え、お前、師匠がいるか?」
「えっ?師匠なんて呼び方したくねぇけど、毎回俺を半殺し以上まで追い込んでくるお節介なクソジジイがいるが??」
「ほぅ、なら手加減は無用というわけか」
そういうと目の前の男はこっちに飛びかかってきた
それをすぐさまに横に避けると同時に左すね辺りを蹴り込んだ
「硬すぎんだろ!!」
「鍛錬に次ぐ鍛錬!これこそが全て!!さぁ、まだまだ行くぞ!」
「ねぇ?何してるの?」
「えっ?次は誰?」
「ほう、貴女様が出てくるとは!珍しいこともあるものですなぁ!」
声のした方に目を向けると黒いドレスに黒い長髪の少女がいた
「えっ?女の子?」
「、、、貴方がねぇ。それよりも、トライア、何故いきなり戦っているの?」
「ふん!戦士が出会えば戦うのは世の摂理であろう!」
「ふーん、、、偉くなったのね、貴方」
「なかなか出て来ぬ貴女様に偉そぶられても、我にはわからぬものでな!戦士であるなら拳で語るのみ!」
「ちょっと待てよ!俺を置いていくな!そもそもここは俺の中らしいんだけど、あんたら誰なんだよ!」
「、、、ちょっと黙って、
「、、、、っ!」
何故だ、声がでねぇ
「貴女様の魔法、噂通りのスピードだ!」
「まぁ、そもそもこれ作ったのは私だから」
「面白い!では、そんな貴女様に勝てばここで頂点という訳だな!」
「かかってきなさい、雑魚筋肉」
俺を置いて勝手に戦い始めるなよ!!
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