事実

まぁ、ゆっくり話すっていってもそんなに時間はかからんかもしれんがゆっくり聞いてくれや




まず、前提として詳しく話せるところが少ねぇんだよな




だから、もしかしたら聞きたいことは話せてないかもしれんがそこは申し訳ない




話してやりてぇ気持ちはあるんだがな




まず、主人さん、、、あぁ、ホーラのことだ




ホーラがなぜこんなに死にたがるかって思わなかったか?




そりゃあ、出会って日は浅いがある意味異常だよな




あんなにも気が狂ったやつならとっくの前に村から排斥されてるか、はたまた医者行きか、、、




まぁ、そもそもあそこまで気が狂うのに生きてきた日数が足りないよな




あれはな、そうせざるを得なかったんだよ




おっと、そこの嬢ちゃん剣に手をかけるな、落ち着けよ





ホーラには、生まれつきやばい事が起きててよ





まぁ、それってのは話せねぇんだが、それを克服させるためには文字通り死ぬ気で努力するしかなかったんだよ





それにあいつの身体はなぜか丈夫なんだよ




あいつ自身それに気づいてねぇんだがな




最近はリングの子孫の稽古で余計にだがな





んっ?あの丈夫さは俺らじゃねぇ、ホーラのもともとの体質さ






まぁ、それもあって死ぬ気で努力させて死にかけたらこっちで強制的に体を使わせてもらって無理矢理休ませてたってわけよ





んっ?さっきは殺してくれって言ってた?






あぁ、あれは俺らの中でも特殊なやつで、ホーラが死ぬ気で頑張りすぎて死ぬことを賛成してる本物の狂人って奴さ



見た目はクソガキの癖に性格だけは一丁前にヘラってやがる、きもちわりい




あっ、このことは内緒な




あとは俺らがなんなのかって話か




それについてはまだ言えねえな




ただ、これからこういうことがあった時に見分けはつかねぇと思うから俺のことはラインとでも呼んでくれ



他のやつは出てきた時に聞いてくれたらいい




あと、これと同じような話を多分今頃ホーラも聞いてるはずだから、別に話す必要はねぇが、突然のことすぎて変になってるかもしれねぇから



待てよ、、、




あっ、やべぇ、あいつが出会ってんのかよ!





悪いが、俺は戻る!




一番やべえ奴が主人さんと遭遇してやがる!




えっ?さっきのメンヘラ?




そいつの方がいくらかマシって思えるほどだよ!





じゃあ、急だが戻る!





あと、主人さんをよろしく!




またな!










***


「なんか急でしたね、、、」




「急じゃったのう」





「ただ、なぜあの人達がホーラくんの中にいるのかはわかりませんでしたね」




「それにあの丈夫さも、体質というにはちと度が過ぎとるのう」




「とりあえず、ホーラくん大丈夫ですかね?」




「まぁ、大丈夫じゃないかのう」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る