第2話 結成

奏太のせいで軽音部に入ることとなってしまった…まぁもともと高校デビューしようとしてたからちょうどいいと言えばいいけど。

とはいえ、問題が発覚した。やばい、僕楽器なんて何もできない!でも確か奏太もできなかったはず…  

             ーその日の帰り道ー

「奏太はなにか楽器できるの?僕は何もできないからどうしようかな…」

「え?俺?言ったことなかったっけ、俺ギターできるんだよ。ひさしぶりだから練習しなきゃだけどな… あ、あとお前の役割だっけ?俺はボーカルだと思ってたけどな」は?ボーカル?この俺(超陰キャ)があんな目立つボーカルだって?むりだろと思う割に内心なぜかワクワクしていた。

そこで、奏太とカラオケに行くことにした。友達とのカラオケは初なので奏太に色々と進めてもらい、部屋に入った。

奏太が言うには僕の声は高いそして芯のある声だそうだ。そして、一曲目を予約した

             ーカラオケ終了後ー

帰り道、奏太が「やっぱりいい声なんだよな〜。まあこれでボーカルとギターは捕まえたからあとはドラム、キーボード、ベースだな。」ここまで聞いても、やはりひとつ疑問が浮かんだ。「なんで奏太はそんなにバンドに詳しいの?」

「だって俺お前とバンド組みたかったから猛勉強したんだぜ。」それを聞いて軽音に入らない手はないだろう。

そして次の日、早速奏太が生徒会に許可を取ってポスターを作っていた。

まさあかそんなに早く進めているとは思わず、驚きながらも手伝っていると、

後ろから声がかかった。

「すいません。お二人ってこのバンド集めてる人ですよね?だとしたら二人で参加したいんですけど…」まさかの参加希望が即日で集まってしまった。しかも二人だ。

「全然歓迎するよ!二人ってなんか楽器できたりする?」奏太が明るく迎えると

「はい、二人とも軽音でバンド組みたかったんで楽器はそれぞれ練習してました。こっちは細井響(ほそいひびき)でドラムができます。俺は鳴瀬陽(なるせよう)って言ってベースができます。」

やった!と内心思っていると廊下の奥から先輩が誰かを連れて歩いてきた。

「お?もしかしてメンバー集まってる感じ?キーボードの枠って空いてるこいつがやるって。」と隣りにいた人を紹介する

「どうも、鍵田律(かぎたりつ)です。キーボードできるのでバンド入れてもらえませんかね…?」

マジか!全員集まってしまった。間髪入れずに奏太が

「オッケーだよ。これでメンバーは集まったから先にバンド名とか決めちゃう?そのほうがかっこよくね?」

ということで数分話し合った結果

僕らのバンドは「connector」になった

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