あなたと共に滅亡したい



たとえばこの世界がぜんぶ消え去ってなくなったとして、わたしたちのこころはどこに行くんだろう。わたしがしんだらこのきもちはどこにいくんだろう。


そうおもったらこんな憂鬱な気持ちですらなんだか愛おしくて、こうやって考えすぎて落ち込んでることさえありがたいことなんだなあって思わされた。


でもだからってずっとへこんでたいだなんて思うわけがない。おもえるわけない。だってくるしいから。息が詰まってこきゅうができなくなって、どうしていいかわからなくなるの。


そういうとき、あなたにそばにいてほしいなあって思うのに。


いっつもスマホばっかり見てるのに返信はくれないんだね?


既読無視ばっかりだね? デート中なのにスマホとか、そういうことばっかりなんだもん。


たぶん、もう冷めちゃってるんだよ。わたし、知ってるから。あなたが他の子といっぱいおはなししてるの、みてるから。


だからね、もういいよ。いっしょに消えちゃおっか。


ついでに世界も滅亡したらいいんだけどね。


わたしは隣に眠るあなたの布団に火をつけた。


だいじょうぶだよ。いっしょにたくさんくるしもうね。



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