第2話 バグだと信じてる

ひとまず落ち着いて考えよう。

目に激痛が走って、

好感度(仮)が見えるようになったと......。

うん、訳が分からん

「本当に現実か?」

「現実だぞ?引っぱたいてやろうか?」

おっと、口に出てしまっていたらしい

ただの平凡男子生徒に叩かれるとか

需要の欠片も無いので、遠慮しておこう。

(それにしても......好感度68ね。)

悠の頭の上の数字をさり気なく確認し、

(好感度68って、どのくらいなのか?)

人間の適応能力とは恐ろしいもので、

68という数字がどれだけの数値なのか?という

疑問で、俺の脳内は埋め尽くされていた。

「やっぱり平均って、50だよな?」

「え?何急に......今日はそういう日なん?」

「今度のテストの話だよ。」

「え?あっ、そういうこと!?文脈ちゃんとしろ」

怒られてしまった......

まぁ、これに関しては俺が100悪いしね。

「まぁ...そうなんじゃないか?」

「ん、やっぱりそうだよな。」

だとすると、68という数値は

まぁ......そこそこ高いのだろう。

なんとも言えない、微妙な感じだな......

でも、出会って約1ヶ月でこれなら上々だろう。

「でもお前頭良いのに、平均とか気にするだな」

やっべぇ〜適当に言っただけで、

テストとか全然関係ねぇんだよなぁ......。

「そういう気分だったんだよ。」

「ふぅ〜ん?そういうもん?」

「そういうもんだよ。」

これ以上に、話を広げるとボロが出そうだからな

早めに話を終わらせて頂く。

【キーンコーンカーンコーン】

俺が話を終わらせた瞬間、

狙っていたかのようにチャイムが鳴り響いた。

「ダルい...」

「早く席に行け」

「はいはい、分かってますぅ〜」

若干、不貞腐れながら悠は席に向かって行った。

俺への好感度観察は、また後でしよう......




(退屈で仕方ない......)

悠のことを馬鹿に出来なくなってしまった

でも、ある意味しょうがなくないか?

急に非現実的なことが起こったんだ、

授業に集中出来ないのは当然と言える

......決して言い訳ではない、決してな。

そう思った俺は好感度チェックを開始するのだった

しかし.........

つまんねぇ〜だいたいのクラスメイトが

40~50程度で、非常に面白くない結果である。

まぁ、目立たない男子生徒なんてこんなもんだろう

(そろそろ終わりにしy...は?)

俺が驚愕して理由は、俺の視界に映る美少女

朝日奈雫(あさひな しずく)だった。

スクールカーストは上の上、

俺とは割とマジで月とすっぽんくらいの差がある

客観的に見て、絶世の美女と言っていい

学園の三大美少女の1人......らしいしな(悠情報)

これだけ言えば、朝日奈雫の凄さが伝わっただろう

なのに...なのにだ......俺とは別次元の存在なのに...。

(好感度87って、何の冗談だ?)

......簡潔に言おう、これはバグだ。

だって信じられるか?話したことさえないんだぜ?

アッチが俺をまず知っているのか?

と考える程の仲でしかない。

(俺は信じないぞ、絶対にバグなんだ......!)

てかそうであってくれ、バグだと信じてる。

"良い結果をもたらす嘘は、

不幸をもたらす真実よりいい"である。


あとがき

まず、ご愛読ありがとうございます。

今回は登場人物の主人公に対する

好感度の具体的な数値を書かせて頂きました。

そこで、今回零はある程度の

好感度のイメージを作っていましたが、

もう少し具体的にイメージして貰う為に

解説させて頂きます。(作者の完全イメージです)

好感度0~10 完全に興味,関心が無い

認識すらしてないレベル

10~20 とても嫌い

20~30 普通に嫌い

30~40 関わりの薄いクラスメイト

または少し嫌い

50~60 普通,少しは興味があり、少し好き

70~80 好きだが、likeとLoveで分かれる

70が、友人だと最高レベル

80~90 めっちゃ好き、完全にLove

90~100この世の誰より愛してる

友達は、50後半くらいのイメージです

恋人だと......まぁ、70後半くらいですかね。

これを頭の片隅に入れてこれからを読むと

もう少し面白くなると思います。

これからも応援のほどよろしくお願いします




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