7:面白いがゲシュタルト崩壊する

 公募用の原稿を書き進めているとよくあるのが、「あれ? 面白いって何だっけ?」となる現象です。C-takeしーたけはこれを『面白いのゲシュタルト崩壊』と呼ぶのですが、この壁にぶち当たると、途端にこれまでに書いた分の修正をしたくなって、先を書く手が止まってしまいます。


 ここが注意点です。


 どんなに『面白いのゲシュタルト崩壊』を起こしても、まずは最後まで書き上げること。直しを入れるのは一度初稿を上げてから。つまり、いったん完結させてから、ゆっくりと作品を見渡し、改稿をして行くのです。


 書いている途中で修正を加えることに、実は大した意味はありません。あえて強い言い方をしますが、完成していない原稿に、直すべき箇所など存在しないのです。


 「作品とは、完成原稿である」という旨については、先に記した通りですが、修正を加えるべきは「作品」であり、「途中原稿」ではないという点を意識しましょう。


「そんなこと言ったって、途中が面白くなかったら、作品全体が面白い訳ないじゃん!」


 と、言いたい人もいるでしょう。


 ですが、C-takeははっきり異論を唱えます。


「最初から面白い話を書けるのは、ごく一部の天才だけです! 我々凡人は、努力を積み重ねた先にこそ、面白い作品を書くことが出来るのです!」


 最初から完璧で究極の作品を作るのは、今の内に諦めてください。ほぼ100%、それは実現しないので。

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