もしかすると私は「ぼっちゃま」かもしれない……

実に妖気に満ち満ちた短編集ですね。

ジャンルがホラーであることもあり、当然怖い展開も多いのですが、全編的には怖さよりも、タイトル通り「妖しさ」が勝っていると思われます。
語られる内容も、社会風刺や歴史が取り入れられたバリエーションに富んだ内容で、そういう視点からホラーが作れるのだと、唸らされることもしばしばです。

自分自身、現代怪異の類が好みなこともあり、本作品はストレートにぶっささりました。