第13話 依存癖

走馬灯のよういろいろな場面が浮かんできた。


沙耶と初めて会った日、アプリで待ち合わせした。

その日、初めてご飯に誘って、少し話してからホテルで激しく抱いてその日から暫く一緒に生活した。


沙耶は本当に尽くす人。

一つ一つ僕の好みを覚えていく人。


『ごめん』よりも、

『ありがとう』が多い人。


いつも笑ってる人。


彼女は元々施設育ち。

そこから里親に預けられて養子になってる。


だからなのか見捨てられ不安が強い。


なんでも染まって縛り付けて欲しくて縛り付けたいのもそこなのかなと思う。


沙耶はいつも僕の足元で笑う。

膝の上で笑う。



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