第3話 2人の家

――――――咲との自宅。白い家。テーブルを挟んで2人で話してた。



「咲、瑠花ってどんなやつなの?」

「知らないの?」

「知らないよ。1回だけやったけど。」

「…あんた誰でもやんのね。」

「1回だけね」

「1回やったら2回3回も同じ。」


「うーん…」

「そういうもの。」


「…でも咲が好き。」

「知ってる。だからいい。ムカつくけどあんたはあたししか興味無いから。」


僕はこの咲の真っ直ぐな目が好き。


「……咲。」

「ん?」


僕は立ち上がって後ろから咲に抱きついた。


「遠いんだよ。」

「気に食わないならそうやってくれば?」

「きにくわない。」

「そうやって求めてくるあんたが好き。」

「死ぬまでくっついてたい。」

「好きにしたら?」

「好きにする。」


……僕は咲が好き。やっぱり咲。

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