「今日も残業ですか」

「うぉ…京かよ」

「こんな時間まで大変だなぁ」

「これは仕事じゃねぇから残業ではないからな」

「ふーん…桜井に岸、梓の件か」

「あぁ」

「これは特殊警察の長官としてか?それとも世界トップとしてか?個人的?」

「すべて当てはまるな」

「へぇ…進展は?」

「変わらずだな。ところで何しに来たんだ?」

「共有しときたいことがあってな」

「なんだ?」

「心が一部記憶を思い出したかも」

「え」

「まぁかもだけどな」

「事実なら状況が変わるかも」

「良い方向に行けばいいがな…これは?」

「それは明日魔力検査に来る子の情報だ」

「こんな小さな子が魔力持ちなのか」

「たぶんな」

「親は?」

「一応魔力持ちらしいが五家出身ではない」

「珍しいことがあるんだな」

「五家の血を引いてないのにこの年で発現しているかも知れない事例はほぼ無いしな」

「だから四季が直接…」

「そーいうことだ」

明日如月きさらぎさんの定期検診であいつら連れてくる予定だったから先に知れて良かったわ」

「大変なことになってたかもな…」

「じゃあ…用は終えたし俺はここで」

「ちょい待て副の仕事が出たから渡す」

「うわっ…大変そうだなこれ」

「京ならすぐ終わるだろ」

「まぁな…じゃ帰るわ」

「あぁ」


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