進路~希斗&渚~
「さて私たちも話そうか」
「そーだね」
「
父さんが出してきたパンフレットには"理人中高一貫校"と書いてある
「俺は父さんみたいに医者になりたいんだ」
「私みたいに…?父さんは希斗にとって良い医者ではないと思うけどな」
「そんなことない!俺にとって父さんは誇りなんだ!」
「…ありがとう」
父さんは本当にすごいんだ…母さんのことがなければもっともっと笑ってたかもしれないけど…
「こっちにしなかった理由を聞いても良いか?」
"
(医者になるならこっちに通った方が良いかもだけど)
「こっちは病院から遠いから」
「そうだけど…」
「俺はここで父さんをサポートする力を身に付けたつもりだから。忙しい父さんの代わりにしてあげられることがたくさんある。」
「希斗…いつのまにそんなに大きくなったんだい?」
「もっともっと大きくなるし父さんを超してやる!」
「負けないようにしないとな…よし!ここで決定でいいな」
「うん!」
・・・
「渚」
「何」
「私には会ってくれる?」
「…あの人がいなければ」
「約束だからね」
「わかった」
「中学では保護者会とか全部参加するんだから!」
「…」
「今会ってくれるって言ったよね?」
「言った」
「良いよね?」
「…うん」
「会いたくなかったら会わなくても良いけど…ちゃんと元気にやってるかとか連絡してくれないとお母さん心配なんだ」
心配かけてた…
「ごめん…」
「受かったら寮に入っちゃうし連絡はしてね」
「わかったって」
お母さんは優しすぎる…
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