秘密…2

俺には今年中にやらなければいけないことがある。

そのために…

「何?」

「葵に少し話があるんだ」

「俺に?用件は?」

「来年について」

「来年か…」

「心も呼ぶからその間少し考えておいて」

「わかった」

(来年になったら俺は…来た!)

「心!」

「あおいもいるんだ」

「京から話があるって聞いて」

「さっそくだけど2人とも。来年はどうするのか聞かせて貰ってもいいかな?」

「特別学級終えた後ってこと?」

「そうだよ」

「おれは…」

(心がいるけど言おう)

「おれは元に戻る」

「どういうこと?」

(…まだ)

「心にはまだないしょ」

「え…」

(ごめん)

「京!もう行っていい?」

「わかった。良いよ」

(まだ君には言えない…)

・・・

「葵」

「話し終わった?」

「ああ」

「心はなんて言ってた」

「みんなに話すって」

「女の子であることをか」

「さすが葵」

「俺の元に戻る発言に対しての反応みてたらそれ以外ないだろ」

「葵は…」

「傷つけない程度に言うつもりだから」

「そっか」

(あの辛い記憶が蘇らないように…伝えなきゃ)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る