秘密

「心ちょっといいか?」

「どうしたの?」

「お話をしようか」

「うん」

(話?)

・・・

「心!」

「あおいもいるんだ」

「京から話があるって聞いて」

(僕と葵2人だけに?)

「さっそくだけど2人とも。来年はどうするのか聞かせて貰ってもいいかな?」

(それって)

「特別学級終えた後ってこと?」

「そうだよ」

(どうしよう…)

「おれは…」

(葵?)

「おれは元に戻る」

「どういうこと?」

「心にはまだないしょ」

「え…」

「京!もう行っていい?」

「わかった。良いよ」

(内緒ってことは…普通科に行かないってこと?)

「心はどうする?」

「…まだ」

「そうか…」

「このままうそをつき続けることはできないとは思う」

「じゃあ…みんなに言うの?」

「こわい…けど…言うしかないと思う…」

(僕が…女の子だって)

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