side

「ねぇ今日は何するの?」

「特別授業についてかい?」

「そう!」

「うーん…」

(もっと強くなるために)

「おれはけんのけいこしたい!」

「いいですねぇ。心くんは何かやりたいことはありますか?」

「ぼく?ぼくは…なんでもいいや」

「分かりました。では今日は剣の稽古としましょう」

「「はーい」」

・・・

(  はどうせ相手をしてくれないだろうし…)

「先生!おれと勝負だ!」

「葵くんの方が強いからなぁ…」

(相手がいないより全然良いんだけど)

「あおい。ぼくとやろ」

(え…)

「…じ…めずらしい…」

「いやならいいけど」

(このチャンス逃したらもうできないかも知れない)

「やる!」

・・・

「ただいま!」「ただいまー」

「おぉ心と葵か。お帰り」

(りくととさくか…)

「おーおかえりー」

「さっくん、りっくんただいま」

「おかえり!2人も剣の稽古する?」

(今日は剣づくしだな)

「やる!」

「葵は参加。心は…いつも通りかな?」

「ん」

「りょーかい」

・・・

(やっぱさくもりくとも剣の扱い方が上手いな…)

「今日も参加しないのか?」

「ぼくはけんよりゆみの方が好きなの」

「弓かぁ…もう少しだけ待ってね」

(弓…そうだよね…)

俺は…あの人のために生きることができているのか…

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