第14話バーボンの甘さが悪魔だった

バーボンのホワイトホースをロックで飲みボトル一本を空にするぐらいの勢いで、原酒をコップに注いでそのまま煽った。







 バーボンの甘さが悪魔だった・・・。

翌日は、極度の二日酔いになり寝返りをうっても脳内が響く。

 吐き気など無かった。激しい頭痛に苛まれて起き上がれなかった。

 約3カ月前、紹介者の中須磨美幸(なかすまみゆき)を交えて梅田駅周辺のスナックへ呑みに行った時の事、阪急東商店街いの中のビル2階にあるスナック(おいで)は壮年夫婦がやっている観光客目当ての店構えだった。

ボトルを卸した方が料金は安いと教えられるままにスコッチのバランタインを卸した。

 歌うがままに。

笑うがままに。

 良心的なマスターと、話し上手なママに安心感が生まれていた。

 杯は進み遂にボトルは底を突いた。

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