第23話バーボンのボトルを抱いて

キミに捧げる歌を作ろうとその時思ったんだ・・・。


 両目を瞑っていた。



ただ、何時まで経っても出来なかった新曲。


 しかし、僕の心は明花が踵を返した刹那決まっていた。


 博愛主義者なんて平塚らいてうが刊行した青鞜の「原始女性は太陽であった」に影響を受けているのか?




 アホらしくなった僕は恋人争いを降りてしまった。

 自身からリタイアしておきながら未練が募りその日夜中まで泣き通した。

 バーボンのホワイトホースをロックで飲みボトル一本を空にするぐらいの勢いで、原酒をコップに注いでそのまま煽った。


 バーボンの甘さが悪魔だった・・・。

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