第6話梅田から烏丸まで
山科明花とは僕の同級生の中須磨美幸(なかすまみゆき)からの紹介で知り合っただけに愛を育てたとは言い難く、ロマンスのプロトコルを経て大恋愛するものとばかりに考えていた僕は焦っていた。
梅田発河原町行き特急の座席は全部進行方向に向いていて、独立した座席は、プライベートを隔絶させていた。
まるで個人旅行の装いが雰囲気な所が気に入っていた。
右を向けば明花に出逢い明花の頭越しに向こう側を望めば車窓に広がる田園風景に出逢う。
「普通に乗っているわ・・・。」
でも僕にとっては梅田から烏丸までは、ちょっとした小旅行だった。
美幸の紹介の出逢いが10月で、目出度く年を越し3月のファーストキスを迎えて本当の恋人に為った気がしていた3月から5月・・・。
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