もっと〇〇るために必要なこと

 さて、物語の前提について解説したところで、次は物語を構築している重要な3つの要素について解説していこうと思う。


 これらの3要素を知っておくことで、物語という一つの塊を、それぞれに分解することができる。


 この分解ができることによって、ストーリーをより細かく見ることができる。


 分解は「眺める」から『体験』へと変える大きな武器であることを理解しておいて欲しい。


ストーリーの3要素


・テーマ(伝えたいこと)

・プロット(出来事、起こること。主人公たちが巻き込まれる事件)

・キャラクター


 これら3つの要素は固く結びついており、どれかが一つ抜けていたら物語として成立しなくなる重要なことだ。


 どんな作品であっても、この3つの要素に必ず分解できる。


 もし、最近鑑賞した物語があるのならば以下の 3つに分解してみるといい。


テーマ


・この物語が伝えたいことはなんだろうか?

⇨キャラクターの価値観が変わる瞬間はどこだろうか?


プロット


・このシーンで起こっている出来事は?

⇨物事には必ず原因が存在するはずだ。なにがきっかけとなって事件が起こったのか?

今起きている出来事ではなにを探っているのか?(手に入れようとしているのか?)

後の項で説明する3幕構成で分解してみると良い。



キャラクター


・主人公が一番大切にしている価値観は?

その価値観を守るためにどんな意地を張っているのか?(または勘違い)


例)「五等分の花嫁」上杉風太郎→学生の本業は勉強であり、遊び(恋愛)は最も愚かな行為である。


 序盤で語られている価値観は一般的に正解でないことが多い。


 どんな過去があって間違った価値観が根付いたのだろうか?


 必ず、どこかのシーンでそれを感じさせるものが語られているはずだ。


※主人公が持っている価値観が最初から正しい場合もある。その場合は、サブキャラクターが捻くれていることが多い。


 作品を鑑賞しながら頭の中で何度もしつこく問いかけよう。


 無意識に問いかけているうちに、自ずと答えが出てくるはずだ。


 この工程を踏むことによって、鑑賞後の物語の解像度がグンと増すはずだ。


物語をもっと考えるために必要なこと

・テーマ

・キャラクター

・プロット


 細かく分解してみることで、テーマ(この話の伝えたいこと、鑑賞後に考えなくてはならないお題)が見えてくるはずである。

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