魔法のしかけ
次は構成についてだ。
構成とは物語の大まかな流れである。
何話でなにが起こって、何話で誰が〜みたいな。
どんな作品にもこういった構成というものが必ず存在する。
この構成について知っておけば、次にどのような出来事が起きるのかを予想しやすくなる。
予想が生まれることによって、必然的に答え合わせが始まるので一層ワクワクしながら作品を鑑賞できると思う。
その構成の中で最もポピュラーなものが、三幕構成である。
物語を3つの幕に分ける考え方で、それぞれ役割が存在する。
1幕(25%)
説明パート
・主人公が過ごす世界、主人公の性格の説明(なにを求めているのか、どんなことから目を背けているのか、主人公の目的を阻害しているものなど)
・主要人物の登場
PP 1(プロット・ポイント)
・主人公の日常を壊すような出来事に巻き込まれる。
例)『塔の上のラプンツェル』
ラプンツェルは塔を下り、外の世界へと旅に出る。
例)『リコリス・リコイル』
たきなは千束によって、リコリス以外にも居場所があることを知る。
2幕(50%)
対立パート
ミッドポイントを挟み前半、後半に分かれる。
前半
・PP1で日常を変えるような大きな出来事に手を伸ばした結果、いい方向へと主人公の人生は変わる。
MP(ミッド・ポイント)
物語の中間地点で起こる大きな出来事。
この出来事の結末は大きく分けて2つだ。
・限りなく追い詰められる。
・これまでにないほどの成功体験を収める。
つまり、大成功か大失敗で終わる。
後半
・主人公が求めていた物から大きく遠ざかる。(MPがどちらの結末であろうと)
・全てを失う。(大怪我や、挫折、失恋など。2幕で手に入れた大きなものを失う)
・自分と向き合う。(自ら考えたり、他人から元気づけられたり。主人公自体が「ああ、こうすればいいのか」と気づくシーン)
PP 2
・前を向く、本当に求めているものに向かって走り出す。行動し出す。
3幕(25%)
解決パート
・のし掛かる問題を全て解決する。(ラストバトル、クライマックス)
・成長した主人公の新たな生活の一部始終。
全体の流れはこのようになる。
まぁ、これは作家になる気がなかったらふーん程度で大丈夫です。
少しでも興味があるようでしたら、技術本や、検索をかけてみてください。
覚えられたら、鑑賞後に物語を整理するのに使えます。
魔法のしかけ
→3幕構成
キャラクター行動には意味があること知る。
行動の裏側には、キャラクターの心理的な成長(葛藤)が存在する。
キャラクターの感情の起伏こそが、魔法のしかけ=面白さである。
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