かくれんぼ
@that-52912
第1話
縁側に座って ぼく
かくれんぼ
たった一人で
かくれんぼ
みんないない みんな
吹き零れた お茶
緑色の水面 ああ
さみしい 骸骨のメロディーが
夕暮れの譜面をぬらしたよ
遠くで もう一人のぼくが
誰もいない和音を ギターで
鳴らしていた 昭和42年1月
風ばかり 吹く 午後なんだ
今頃 みんな お雑煮かな
お餅のせいさ ベタベタネバネバするから
動けないよ くるしいよ ぼく
鬼になっちゃうよ 見捨てないで
ぼくを
かくれんぼ @that-52912
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
近況ノート
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます