第8話 ダンジョン

数日経ったある日、私が魔法の練習しているとアレス先生から


「ソニアさん。そろそろ魔物との戦闘をしておくのもいいと思いますがどう思いますか?」


「魔法を使えても、いざという時に魔法を行使できないのは大きな欠点だと思うので訓練を兼ねて魔物を倒してみませんか。」


「魔物ですか!?いやそれは危ないじゃ」


この世界の魔物は小説通りなら魔法を使っても負けるような魔物も沢山存在しているとあった。


「魔物に関しては弱い魔物を倒しに行くのでケガはしないと思いますよ。それに私が付き添うんですからケガなんてさせませんので安心して下さい。」


「そうですか・・・わかりました。では何処で戦うですか。この屋敷内ですか。」


「屋敷内では流石に魔物を持って来ることはできません。このフェレツア家の領地に迷宮ダンジョンがあるのでそこの1階層にいく予定です。」


「迷宮ダンジョンですか!?迷宮ならお宝とかもありますよね!」


この小説の「あなたの心に赴くままに」の話にダンジョン攻略があった。ただダンジョン攻略は学園で行うとあったので、学園に行くまでにダンジョンに潜れるのは少し嬉しかった。


ダンジョンには宝物が沢山あり、宝石や金貨、魔法の力を宿した武具や魔道具なんかもありロマンが溢れていた。


ただ問題だったのが、今から行くダンジョンが迷宮ダンジョンだということ。


「アレス先生・・・迷宮ダンジョンはダンジョンの中でも危ないんじゃないでしょうか。」


ダンジョンには迷宮ダンジョンの他にも色んな種類のダンジョンがある。しかし迷宮ダンジョンはダンジョンの中でも攻略が難しく死者が最も多いと小説に書いてあった。


「よく知っていますね。確かに迷宮ダンジョンは他のダンジョンと比べて罠があったりしますが、それは2階層以降になるので安心して下さい。私達は1階層にいしか用がないので」


「迷宮ダンジョンに行くことは既にソニアさんのお父様に許可を頂いておりますので、明日になったら迷宮ダンジョンに行きましょうか。」


「明日ですか・・・わかりました。」


私はもうじき誕生日を迎え5歳になるけど5歳で魔物と戦うなんて思ってもみなかった。


その日は不安と期待で寝付けれなかった。

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