第4話 この世界って小説の・・

私が生まれてから4年の月日が経った。


体も成長してきて走れるようにもなった。メイドさん達からは成長が早いや天才と言われるが、


前世の記憶があるんだからそれは当たり前であった。


でも怖がらせないように、言葉はまだ流暢に話さないようにしている。それよりも


「私って美少女だな~~」


鏡に映るのは、金色の髪を流した美少女であった。前世は平凡の顔だったためこれは嬉しかった。


このままいけば将来は美人なお姉さんになれると思う。


4歳の私は話せるようになってからメイドさん達と色々なことを話した。


兄弟はいないと分かったし、お父様やお母様とも話すようになってこの世界のことがよく分かった。


まず、時間の流れは元いた地球とほとんど大差がないことが分かった。この世界には時計や電球のような灯りがあって、意外にも文明が発展していること。


ただ、電気ではなく魔法によって全く別の方向に文明が進化したようだった。



そして私の身分や私の名前も分かった。


私の名前はソニア・フェレツア


ソニアが名前でフェレツアが苗字というアメリカ式ということ。よくメイドさん達から


「ソニアお嬢様」

と呼ばれている。


身分に関してはベレツアー王国における子爵ということが分かった。本物貴族様っていうこと。


ただ貴族様だけどそこまで金持ちではない感じ、町を一つ統治しているフェレツア家ではあるが借金があることをメイド達が話しているのを聞いたからだ。


それでも不自由なく生活できていることに感謝している。


ただ問題なのがこの世界は、私が大好きだった小説の「あなたの心に赴くままに」の世界であること。


薄々そうではないかと考えていた。国の名前が王子と同じベレツアー王国だし、魔法も小説の書いてあった魔法が多くあったからだ。


私が大好きだった小説の世界に転生したのは嬉しかったけど、私の身分に問題があった。


小説の「あなたの心に赴くままに」に出てくる悪役令嬢のローズ・アネレスティアの仲間の下っ端にソニアっていう奴がいた。


「多分それ私だわ」


「このままでは主人公たちに断罪されてしまう。」


「やばい・・・・・・どうしよう」


4歳にしてこれからの人生に悩まされるんだった。

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