40 乱舞ランデブー



46



駆け出す足は軽やかで先日の痛みが嘘と思える程に体は動き、まるで魔法にかけられた様に全身に力が湧く、気がしそんな不思議な体験をした。

きっとこれは彼女の魔力による物なのだろうか、他人に魔力を付与する効果のある魔法はいくらでもある。



しかし彼女がかけた束縛する魔法陣の式の基本形は間違い無く契約魔法"エンプティ・パペット"に違いない。この戦いを無事に生還し彼女に聞こう。その為にはまずあの”砂上の夢”を止めなければならない。



問題は彼女が戦っている”砂上の夢”。砂で出来たドレッドノートの動きはまるで本物のような攻撃に戦い方、大きささえもそのもので再現度はかなり高く、いつか戦った日の事を思い出させる様な動きだった。

対するリフレシアは身体中の怪我に疲弊が見られる事に加え、先程の"砂上の夢"相手と比べると明らかに押されている。



砂の集合体であるが故にいくら攻撃をしようとその度に砂は集まり再生をし再び彼女を襲う、数での戦いよりも彼女にとって同じ位の力と大きさを兼ね備えた存在の方がこれ以上無く厄介な相手には違いない。



"マグ・メルフィアー・スター"を操るエリミネーターを探しながら彼女の戦いに巻き込まれないよう、周辺をセラムと共に移動する。しかし見渡す限り砂の世界、遮蔽物もなければ隠れられる場所もない。エリミネーターの姿も足跡となる痕跡すらない。



「いない・・・、逃げた?」



ありえない、エリミネーターはあくまで"マグ・メルフィアー・スター"の入手の他に秘密を知る私達の殺害による口封じが目的、”砂上の夢ドレッドノート”に突如現れた龍のリフレシアにより状況は混雑している。

その状況下に巻き込まれないようになのか、自身の手を下さなくてもこの二匹による戦いに巻き込まれ死ぬと判断し退散したのか。

どちらにせよ"マグ・メルフィアー・スター"が無ければ”砂上の夢”は止められない。




「とにかく今は彼女を助けよう!!セラムさん!!」



どこからとも無く不意に鳴る銃声。その音が鳴り響く一瞬セラムは素早く私の襟を掴み乱暴に移動させられ銃弾はをギリギリ私の頬を掠めた。近くにエリミネーターがいる。

焦って探す私に彼は遠く弾道の先を指差した。示したその先に砂で出来た腕が地面から伸び、手にはエリミネーターが使っていた銃が掴まれている。

正確に私を目掛けて銃弾を放った、つまり見える距離のどこかにいる。



直ぐに銃と共に砂で出来た腕は吸い込まれるように地中に入る。どこから狙われるか分からない、彼にかけた白魔法は彼の体を蝕むように徐々に苦しみは絶え間なく辛くなっていく、いつ解けるかも分からない魔法でもある為

時間を使いエリミネーターを探す判断は極力避けたい。




しかしあの凶暴にして不死身の砂の龍、”砂上の夢ドレッドノート”を止めるには"マグ・メルフィアー・スター"を用いる他方法がない。

私とセラム二人、進む方向を同じくしながらそれぞれ散らばり縦横無尽に動きながらありとあらゆる所から現れては放たれる弾丸から身をかわし彼女の元へと進む。




射程距離ギリギリなのだろう、四方から放たれる弾丸の射線の方向を見るといつも走っても間に合わないほどの距離からの狙撃を行い、そのまま地面へと帰るを繰り返す。

まるでエリミネーターの手の上で転がされ踊らされている気分がした。



セラムはこちらに『提案がある』と昔パーティ内で使っていたハンドサインを私に見せ、いつでも逃げれる体制だけをとったまま合流をし、二人並走しながら再び彼女の元へと一直線に走る。




「まずいね・・・」

「カペラ・・・あの娘・・・、砂の化け物は、俺が引きつける」

「そんなことした所で何も・・・」

「いや・・・あの娘なら”マグ・メル”の・・・位置が分かるはず・・・自ずとあいつも・・・」




その提案に最初こそは驚きはしたものの理には叶っている・・・けれど彼女は”サニア”ではなく”リフレシア”であり彼女の探知能力自体があるかも不明、その作戦には賛同するには彼の負担もデカすぎる。悩む私に彼は叫んだ。




「悩んでる暇はない!!!くっ・・・、さっさと行くぞ・・・」

「・・・分かった」




一か八か、止まぬ銃撃から身を躱わしながらなんとか彼女の近くへと辿り着く最中、彼女は”砂上の夢ドレッドノート”を食い止めるように押し合いになっている最中、私達の方へ目線をやり『邪魔だ』言わんばかりに睨みつけてくる。構わず私は彼女との距離を詰め彼女に届く声で発した。



「リフレシア!!お願い私と来て!!」

「うるせえ死に損ないども!!!お前ら・・・何しに来た!!」



身体中の傷に少しずつ押されている彼女、もうすでにダメージを負い疲弊している。銃撃はいつしか止んでいる、きっとこれ以上近付けば巻き込まれると考えてだろう、これだけでも大体の位置と範囲が分かる。それに彼女との会話内容を聞かれず好都合の状況。



「そいつの相手は・・俺が引きうける!!」

「引っ込んでろ雑魚!!!」

「お願い!!リフレシア!!!」

「アァ!!たく!!好きにしろ!!!」



勢いは強まり徐々に押されていくリフレシアは強く押し込んでくる”砂上の夢ドレッドノート”の力を利用し、その勢いが強まった瞬間、人の姿へと素早く変わり、元の大きさから倍近く小さくなる彼女に目標を突如失った”砂上の夢ドレッドノート”はその勢いのまま彼女の背にあった砂山へと突っ込んでいく。




「セラムさん後はお願い」



私は背を向ける彼にそう言葉を残し彼女を連れ一先ずその場から走り去る。不服そうにする彼女の体を白魔法で治しながら事情を説明する。



「多分また銃撃が来る。エリミネーターの姿が見つからないの!お願いあなたしか見つけられない!!」


「あの野郎砂に潜ったのか・・・成程な土壇場の判断だろうがこの土地の特性を知らずとはいえバカではなかったんだな」


「感心してないでよ!」

「それでなんで俺が?俺は探知系統はかなり乏しいぞ」


「”マグ・メルフィアー・スター”を持って隠れているはず。普通の探知なら見つけられない、けどサニアさんなら”マグ・メルフィアー・スター”の位置を特定出来たはず」



「俺は”サニア”じゃない」

「けどあなた彼女の封印の力を持ってるんでしょ!もうこれしか方法は無いの!」




遠くで鳴り響く、地面を揺らすほどの大きな音。彼が”砂上の夢ドレッドノート”と戦っている。

いつまで彼が保つかも分からない、早く”マグ・メルフィアー・スター”を止めないと・・・。



「あなたの事を信じてる。リフレシア」

「・・・やるだけやってやる」



彼女はピタリと立ち止まり、目を閉じ集中する。

ローライがやっていたような探索を行う時のそれに近い。



そんな無防備な彼女をエリミネーターは見過ごす訳も無い事は明白で、再び銃撃の嵐が彼女に向かって放たれる。

微かな銃声を頼りに彼女に向けて放たれた銃弾を反応のみで杖を使い弾き飛ばす事は出来る。その手応えに対処は限りなく可能だと確信した。


耳を澄まし集中すれば、銃声である程度どこからの方角放たれているか分かる。問題はそれに対する反応でどこまで彼女を守り切れるか、彼女が今必死に探そうとしている中邪魔が入れば見つけられない。



「全部防いで見せる・・・」



一発の銃弾を皮切りに激しい銃撃が再び私達を襲う。

近遠距離を四方から来る銃弾、近距離ともなると音で判断するのは遅い。目で周囲を見張り耳は常にに大きく広げ小さく細かい音を拾うように集中させ、銃弾を杖を使い弾き落とし間に合わなければ急所を避けながら身を挺し彼女を守る。



幸いにも回復魔法が使える事が功を奏し受けた銃弾も直ぐに回復は出来る。たった数秒が長く感じてしまう程に度重なる銃撃の一つ一つの対処は集中力をこれでもかと言う程に使い、神経がすり減る。

しかし彼女の探索能力が頼りな今、ここで雑になってしまえば無防備な彼女に弾丸が当たりせっかくの稼いだ時間も無駄になる、それだけは出来ない。今はどこから弾が飛んでくるかだけを考えなければならない。



飛び交うの一つの銃弾は私の足を貫き、その痛みに耐えはしたものの膝を崩してしまい、次の対処への反応が遅れてしまう、一瞬の油断と不意の一撃が全てを台無しにした。

彼女では無く私に狙いを変え一瞬の隙をつくのが狙い。彼女の頭を目掛け放たれた弾丸、届かない、動けない。

必死の抵抗だった。私は彼女の名前を叫ぶ。



それに答えるように目を見開く彼女、突如生えた龍の尻尾に纏った強固な鱗は彼女目掛け放たれた弾丸を難なく撃ち落とし、不気味な笑顔を見せ尻尾の鱗を剥ぎとって手にする。




「くれてやるよ、光栄に思え」



大きく振りかぶり、手に持つ鱗は凄まじい速さで放たれズドンと重く鈍い音を遠くで鳴らし、遠くからまるで砲撃でも受けたような土煙を上げると同時に大きく悶え苦しむ声が聞こえる。



「よし、当たったな」

「嘘・・・」



私達に銃弾が飛んでくることは無くなりはしたものの今だに荒れ狂う”砂上の夢ドレッドノート”。

急いで彼女が投げた鱗のある方へと向かうと、投げられた鱗の威力を物語るように着地した周辺は爆発したように掘り起こされた砂に、左肩に大きく風穴の空いたエリミネーターが倒れている。

苦しそうにしながらもその目は殺意に満ち溢れ今にも噛みついてきそうな気迫に、抵抗する事が出来ないと分かっていながらも彼に恐怖を感じてしまう。



「許さねえ・・・てめえら全員皆殺しだ・・・」

「結構元気じゃ無いかこいつ、折角だしあの砂の塊に食わせてみようぜ」

「今は話してる時間がない、”マグ・メルフィアー・スター”を」



彼に近づこうとした時、地面の映る影の異変に気がつき空を見上げると囲むように現れた無数の砂の槍が私達に襲い掛かろうと落ち始め、彼は勝ち誇ったように笑みを浮かべ言う。



「バカが!!!」

「誰がバカだ」



突然現れた大きな龍、リフレシアが元の姿へと戻り翼を大きく広げ地面を揺らすほどの咆哮を上げながら落ちてくる砂の槍はいとも容易く次々と彼女の咆哮と共に放たれた凄まじい炎により結晶と化し砕け散っていく。


圧巻のその光景、と一瞬の出来事。

私の背にいる彼女の本当の姿と間近にする彼女の力にエリミネーターは唇を揺らしながら先ほどまで見せていた笑みは徐々に消えていき、恐怖へと歪んでいく。



完全に戦意喪失している様子の彼が持つ”マグ・メルフィアー・スター”を取り上げ、私は願いを込めながら暴走する"砂上の夢"を止めようと試みた。



「おい、早く止めろよ」



急かし囃し立てられながら何度も"砂上の夢"を止めようとした。けどどれだけやっても出来ない。

マグ・メルフィアー・スター”から禍々しく流れ出る魔力は止まらない。



未だ暴れながら地面を揺らし、土煙がこれでもかと程立たせながら地面を殴る"砂上の夢ドレッドノート"これ以上セラムを戦わせ苦しめさせたくない。



焦りながら私は何度も何度も唱えた。どれたけやっても止まらない。そんな無様な所を見てエリミネーターは笑った。



「もういいカペラ。こいつに止めさせろ」

「・・・俺がハイ、やります。とでも言うと思ったか?お前らも道連れだ・・・」



高らかに笑う彼はもう何をしても決して揺るがないであろうその意思は顔を見れば充分伝わる。自暴自棄にも似たその行動は彼女の逆鱗に触れたのだろう。

リフレシアは鋭い爪で彼の頭を八つ裂きにし、甲高く耳に触る大きな笑い声は聞こえなくなる。



「うるせぇ雑魚、潔くも死ねねぇのか」

「・・・リフレシア」

「なんだよもう殺したから文句言うなよ。まさか本気であいつが止めると思ってんのか?」



「殺しは肯定出来ないけど、今はそんな事いってもられない・・・。”砂上の夢ドレッドノート”を止めないと」



嫌そうな表情で溜め息をつき彼女は私をヒョイと摘むように持ち背中に乗せてくれた。


「え?ど・・・どうしたの?」

「・・・はぁ、止める理由も別に無いが仕方ない骨折ってやるよ。記念に俺の背中乗せてやる、死んでも悔いが残らないだろ?」

「ありがとうリフレシア、行こう」



彼女は私を連れ空へと高く飛び、地上に見える”砂上の夢ドレッドノート”と彼がいる元へと飛び立つ。

未だ暴れ狂う”砂上の夢ドレッドノート”に対し幾度なく傷付けられた体に、魔法により蝕まれる痛みがあって尚雄渾な戦いぶりはまるでかつて仲間であった彼の面影を感じられた。



「リフレシア、まだ戦える?」

「誰に物を言っているんだ?・・・と言いたい所だが流石に魔力も尽きてきてはいるな・・・、ダメージを受けすぎた」

「私ももうダメみたい・・・でも・・・それでも私達がやらなくちゃ・・・」

「最初から逃げとけばこんな苦労せずに済んだんだがな・・・。まあいい、全てを吐き出した最後の一撃をお前に見せてやるよ」



羽搏く翼は膨大な質量の魔力と魔法陣を浮かべ、身体中がどんどんと熱を帯びてゆく。背に乗る私もその体から発せられる熱を感じ、彼女が魔力を溜め込むその姿はいつか見た”最厄の龍ピリオド”の死に際に放った技のそれと重なって見えた。




「少々魔力を溜めて放つまで時間がかかるが・・・その間あの男には囮としてあの”砂”の相手をしていて貰いたい所だが」

「早く撃てないの!!」

「一撃で仕留めなければまた復活するだろ、流石にあの大きさと力では通常の俺の魔法でも無理に突破されかねないからな・・・。全てをあいつに叩き込む」

「でも・・・でも彼はもう・・・」




空高くから見える一際小さく見える一人の人間に山の如く大きな龍の姿をし襲い掛かる砂の山。

苦しみながらひたすらに戦い続ける彼の姿に容赦無い”砂上の夢ドレッドノート”の無差別の猛攻を受けながらも必死の抵抗を見せる。

目の前に広がるのはそんな一方的で残虐な光景、目を背けたくなるその光景に私は耐えられなかった。




「見てられないってか?あいつが決めた事だろう、だったら目を逸らさずお前が見届けてやれ。

あいつがお前を信じて決めた覚悟と戦いなんだろ」


「・・・うん」




今にも泣きそうになった。目の前が滲まない瞼を擦り溢れ出そうになる涙を堪え、彼の姿を私は目で追う。



完全に回復した傷は元の傷よりも酷さを増した状態にまでボロボロになりながらも、それでも耐え必死に"砂上の夢ドレッドノート"と戦うセラム。



今にも崩れて倒れそうになっている足で立ち、体には深く切り刻まれた傷口。

無情にも襲いかかる"砂上の夢ドレッドノート"に対し攻撃を躱しながらも拳は解く事はせず戦う事を止めなかった。


生きているその時まで彼は戦い続ける。


力強く勇ましい生き様を書いた戦い、勇敢に死すら恐れぬ"戦士"たるが故の佇まいは対峙する強大な敵すらも見劣りしてしまうほど、存在感を放っていた。




「リフレシア!!」

「あと少しだ、黙って待ってろ」




傷付き、深手を負いながらも戦う彼を私は見届けなければならない、どんなに傷付き倒れそうになっても立ち上がり戦う姿を。


私が彼の戦いを彼の勇姿をこの目で焼き付けるんだ。

誰にも知られる事の無い戦いを一生忘れない様に。



「頑張って!!!!セラム!!!」



激闘の末に彼が放つ一撃は、"砂上の夢ドレッドノート"が振るうでたらめに撃ち続ける一撃をまともにくらいながらも耐え凌ぎ、真正面から"砂上の夢ドレッドノート"に当たり、その大きな砂の塊である巨体は散り散りに爆散し原型を留めないほどの破壊力を見せた。




その光景に呆気に取られていたその時、彼女から感じられる強大な魔力、彼女が繰り出せる最後にして全力の一撃の準備が遂に整った事を意味している。

未だに持つ彼女の魔力と放たれようとするその一撃は、放たれる前からその攻撃の強大さに私は自然と身を強ばらせてしまう。

彼女はセラムが作ったその隙を使い地上へと素早く降り立ち、セラムによって砕け散っていった”砂上の夢ドレッドノート”が再集結を始めた瞬間。彼女の口内から溢れ出る炎がついに放たれようとする。




「砕け散れ!!”焼失の瑠璃・回禄ルーラーヘイゼン・バーンアウト!!”」



彼女から放たれられた最高出力の魔法。目の前に広がる丹碧の炎とまるで砕けたガラスが散りばめられた様な、鋭く、しかし柔らかさえも感じてしまう程に美く燃え広がるその光景は忘れもしないあの日、襲いかかった炎と同じ。



放った炎の残火を散らし、目の前に立つリフレシアは吐いた炎を纏い得意げな顔を見せ笑い、私を見て言う。



「怖いか?」



燃え広がり美しくとけたガラスのように結晶化する大地、目の前にある巨大な砂の塊は雪の様に柔らかく煌びやかに空にサラサラと舞っていき再び”砂上の夢”が現れる事はもう無かった。

その光景を見た私の鼓動は早くなり、息を呑み、私は答えた。



「うん・・・」



「では、今後俺に逆らうのは止めて貰おうか」



その龍は顔に似合わず柔らかく、そしてイタズラをした様な少し悪い顔でニコリと私に笑って見せた。



「凄いよリフレシア」

「何を今更」



彼女のそんな顔を見て、自然と笑みが溢れてしまう。空に舞う結晶のカケラと魔力の残光は美しかった。

何も無い砂の世界で私はその光に包まれながら意識は遠くなっていき、瞼は重く気が抜けた様に足を崩し気を失ってしまうのでした。



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