第4話 転職してみた
レベリングに結構時間かけたからか、さっさと次の街に行きたい気分。耐久値もかなりあると思ってたゴブリンナイトの剣も既にカツカツだし、次の街で武器チェンかな。
「次の町は何の機能が開放されるのかねぇ。今の所全プレイヤー共通で使える内容だから、そろそろギルドとかクランみたいな機能でも来るのかねぇ」
次の街は平原でも森でもなく、洞窟。森の先に大きな洞窟があったのだ。
「いや、これは予想外すぎだろ」
洞窟で出てきたのは巨大なコウモリとミミズ。名前はケイブバットとケイブワーム。コウモリも1m程あるし、ミミズは2mある。コウモリは洞窟の上から、ミミズは下から突然出てくるため驚きも多きい。
そしてどちらも魔法を使ってくるのだ。コウモリは火の玉をミミズは土の塊を飛ばしてくる。
「この土の塊って魔法防御で判定されるのか?見ただけならそこら辺の土を固めて投げたものと同じだな。投石に見せ掛けて魔法使ったら相手騙されて物理防御高いやつで受けそうだな。物理と魔法混合攻撃、結構面白いかもな」
コウモリが空を飛んでいるのが厄介だが、牙で噛み付いてこようと降りてくるので、そこを狙って攻撃すれば体力はミミズより低いため楽に倒せる。その時に羽を狙っておけば、落下してくるのでカモれる訳だ。
「うーん、こっちでレベル上げするのもありか?とりあえずは転職だよな」
仮にもボスをボコボコにしたにも関わらず【長剣術】と【上級剣術】のレベルは上がっていない。【剣戟強化】と同じくらい上がりにくくなったかな?
おっと、次の街が見えてきた。洞窟の中にあるはずなのに明るいな。道中もヒカリゴケみたいなのがあったし、街でもそれを使ってるのかな?
《プレイヤーが第4の街【ネルシー】に到達しました》
《【ネルシー】に到達したプレイヤーはクランの創設・加入が可能です。詳しくはヘルプをご覧下さい》
キタキタキター!やっぱりクラン機能ね。やっぱりMMOなら1番の醍醐味よね。ストーリーも大事だけど、正直俺あんまり興味無いし。仲間たちと色んなとこでレベル上げして、素材集めしていい武器作って、イベント参加して。まぁ、このゲーム無限にマップ広がるらしいから、エリアボス攻略もそれに付随するのかな?
「でも1番初めに到達したのが俺だからねぇ。クラン創設してもなぁって感じ。わんちゃんマーリンとか入ってくれるかな?」
でも仲いい人たちで攻略してるって羨ましい。ネットで仲良い人はいるけど、俺以外抽選外れたからなぁ。
「まぁ、どうにかなるだろ」
一旦この件についての思考を放棄して、転職するための神殿を探す。
「ふむふむ、ヒカリゴケじゃなくて光る鉱石を使ってるのか。鑑定系のスキルでもあれば入手場所とかも見れるのかな?」
こんな洞窟で生活してたら色々狂いそうだけどな。生活リズムとか。
「神殿の形はどこでも共通なのか?洞窟の中で若干暗いせいで、廃れてるようにも見えるけど」
何はともあれ目的があって神殿を訪れるのは今回が初。色々話しを聞いてみますか。
掲示板
攻略スレ#15
83:名無しのプレイヤー
もう第4の街到達かよ。俺ようやくオーク倒したとこなんだが。
84:名無しのプレイヤー
アンノウンさん飛ばしすぎwでも4つ目の街到達でクラン機能ねぇ
85:名無しのプレイヤー
第2の街【レベガ】プレイヤー市場
第3の街【ノートン】NPCの弟子入り
第4の街【ネルシー】クラン機能
今の所こんな感じか
86:名無しのプレイヤー
>>85
サンクス
87:名無しのプレイヤー
>>85
もうそろそろゲーム時間でサービス開始から10時間経つくらいでこれ早くない?アンノウンチーター説あるだろ
88:名無しのプレイヤー
>>87
このゲームに限らず最近のゲームはチート対策えぐいから、ほぼ無理。AIが基本的に24時間で管理してるから穴なんてほぼないし、あったとしても気づかないうちに消えてる。
89:名無しのプレイヤー
現在第2の街にいるワイ、ボアチェインしすぎてえぐいことなってる
90:名無しのプレイヤー
おつ
91:名無しのプレイヤー
おつ
92:名無しのプレイヤー
大人しく死ね
93:名無しのプレイヤー
レベガ周辺がちやばいwww
どっかのバカがボアチェインしたまま死んだから、大量のボアが街の入口付近にいるw
94:名無しのプレイヤー
え······
95:名無しのプレイヤー
え······
96:名無しのプレイヤー
え······
97:名無しのプレイヤー
これ······詰んだ?
98:名無しのプレイヤー
レベガなら街の入口が東と西にあるから最悪どうにかある。だけどボス戦終わりの人がかち合ったら、最悪だろうなw
99:名無しのプレイヤー
現在パーティでオーク討伐したばかりでくたくたです。第2の街ついたら大量のボアが入口周辺うろついているんだが?
100:名無しのプレイヤー
>>89
ガチ戦犯すぎて草
101:名無しのプレイヤー
流星ノートン到達キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
102:名無しのプレイヤー
やっぱ流星も早いな
103:名無しのプレイヤー
流星のメンバー全員がレベルとかスキルとかステータスもろもろ明かしてくれてるの助かる。
104:名無しのプレイヤー
いうても序盤だしな。このゲームPKあるし、いずれ明かされなくなると思う。
105:名無しのプレイヤー
リーダーのマーリンでもまだ職業レベル7か。思ったより低いんだな。ちなワイ5レベ
106:名無しのプレイヤー
割とみんなそんなもんじゃね。てか俺【死に狂】の称号とれたw
107:名無しのプレイヤー
(。=`ω´=)ぇ?
108:名無しのプレイヤー
(。=`ω´=)ぇ?
109:名無しのプレイヤー
(・д・。)
110:名無しのプレイヤー
(´・д・`)
111:名無しのプレイヤー
【死に狂】
短時間で何回も死ぬ者に与えられる称号
死亡時デスペナの効果半減
112:名無しのプレイヤー
中々に効果強くて草
称号あるのは予想してたけど、実用的な効果ある感じか
113:名無しのプレイヤー
その称号って誰でもとれるの?それとも最初の人限定?
114:名無しのプレイヤー
誰でも取れると思う。最初の人しか取れない称号とかありそうだけど
115:名無しのプレイヤー
確かに。最初の人しか取れないってエリア解放とか······
116:名無しのプレイヤー
あ······
117:名無しのプレイヤー
あ······
118:名無しのプレイヤー
アンノウンさん······
119:名無しのプレイヤー
だからソロ攻略してんのかw
120:名無しのプレイヤー
流星のメンバーアンノウンさんと会ったことあるらしいぞ!さっき視聴者のスパチャパンチに屈して吐いてた!
121:名無しのプレイヤー
(; ・`д・´)ナン…ダト!?
122:名無しのプレイヤー
(; ・`д・´)ナン…ダッテ!?
123:名無しのプレイヤー
(`・ω・ ;)ナッ、ナンダ…ト!?
124名無しのプレイヤー
ユリィとマーリンだけらしいけどね。個人情報だから何も言わないってさ
125:名無しのプレイヤー
アンノウンって言われてかなり目立ってるからな。本人も好き勝手やってるだけで周りから色々言われたり目立ちたくないんだろ
126:名無しのプレイヤー
アンノウンさんとフレンドなりてぇw
「転職の条件って職業レベルだけじゃなかったんだな」
どうやら転職にはそれに応じたスキルを最大まで強くする必要がある。例えば【剣士見習い】は【剣術】などだな。
「ま、そんなことよりさっさと転職しちゃいましょ」
転職は神殿の左側の転職の宝玉を使えばできるらしい。それに触れると転職一覧が出てくる。予想通り【剣士】が出てくる。それ以外にも【盗賊見習い】や【魔法使い見習い】などなど。
【剣士見習い】は初期職、【剣士】は一次職と言うらしい、転職のリストに載っていた。初期職の【剣士見習い】は補正がかかると書いてあった程度だが、一次職の【剣士】は明確にステータスに補正がかかる。
【剣士】
物理攻撃、体力が1.2倍
物理防御、魔力が0.8倍
デメリットありだが、1.2倍か。今の所ダメージ食らってないし、とても助かる。さっさと転職してしまおう。
《称号【転職の先駆者】を獲得しました》
《称号【一次職の先駆者】を獲得しました》
やはりか。転職と一次職が分けられているのは意外だったが。
【転職の先駆者】
初めて転職した者に送られる称号
初期職のレベルが上がりやすくなる
【一次職の先駆者】
初めて1次職になった者に送られる称号
一次職のレベルが上がりやすくなる
今更初期職のレベルが上がりやすくなった所で、なんて思ってない。これも予想だが、もしかしたら別の職業を極めることを前提としているのかもしれない。剣士系統を極めたあと別の職業を極めることで、新たなる職業の道が開けるかもしれない。別ゲーでもよくあるし、このゲームでもありそうだ。
「まぁ、後は軽くこの街を回ってみてかな。クランシステムについて聞きたいけど、ヘルプあるしなぁ。とりあえずはさっさとボスを倒そ。ミミズと戦うの結構ストレスだし」
小さければなんとも思わないミミズだが、自分より巨大なミミズを相手にしているといつもより顔がリアルに映されてとても気持ち悪い。
「ボスもミミズなのかなぁ。コウモリの方が楽に倒せるからありがたいけど」
街の外に向かい、次のボスのところまで向かう。
「洞窟だから探検してる気分でちょっと楽しいな。次の町はどんな地形でできてるんだろ」
呑気に歩いていると、分かれ道が。あれま、分かれ道があるのか。迷路みたいになってるのかな?だとしたら面倒だな。
「まぁ、迷路の鉄則の左壁で行くか」
左壁に沿って洞窟を進む。時々モンスターは出るけど、やっぱりコウモリかミミズ。 うーん、ワンパターン。
「お!宝箱きた!」
このゲームで初めて見る宝箱。事前に聞いていたけど、やっぱりあるんだな。······今から戻ってマッピングしようかな。
「とりあえずは宝箱よね」
中身は細身の片手剣。あら丁度いい。街売りの武器より性能いいし、こっち使お。
「うん、軽くて振りやすい。これで攻撃力がさっきの幅広の剣よりも高いのが驚きだ」
左壁戦法で進むと意外にあっさりとエリアボスまでたどり着いた。
《ここから先はエリアボスが居ます。1度入ると勝敗が着くまで出られません。エリアボスと戦いますか?》
YES
出てきたのはでかいコウモリだった。使ってくる魔法も火の玉だけでなく、火の槍、火のショットガンなどなど。それに加えて奇声を上げての超音波などの広域攻撃。
この超音波の攻撃、ダメージこそ入らないものの平衡感覚を狂わされる。まぁ、俺はそういう敵と戦ってきたから、耐性はあるが。
上空から攻撃は羽ばたいて起こす風の斬撃、火属性の魔法、そして時々降りての噛みつき。紙付きのときに羽を攻撃して傷つけられればブレイク状態?となりダメージも増える。
「ブレイク状態があるのがデフォなんかね。今までの敵は俺が引き出せてなかっただけで。それともこのボスから先にブレイク状態がある感じか?」
ま、楽に倒せたからいっか。
《エリアボス【ビッグバット】が討伐されました》
《第5の街【ホバス】が解放されました》
《これらの情報はワールドアナウンスとして流れます。名前は公開しますか?》
NO
《【ビッグバットの皮膜】を獲得しました》
《【ビッグバットの毒牙】を獲得しました》
《初討伐報酬【2ポイント】獲得しました》
《称号【剣戟の主】を獲得しました》
《スキル【剣術Lv.11】になりました》
《スキル【上級剣術Lv.2】になりました》
《ソードスキル【ダブルスラッシュ】を覚えました》
《スキル【長剣術Lv.2】になりました》
《ソードスキル【剣戟の構え】を覚えました》
【剣戟の主】
剣のみで様々な場所を渡り歩いた者に送られる称号。
職業【剣王】に転職可能
ふぁ!【剣王】に転職可能とか絶対強い!でも【剣戟の主】の取得条件が謎だな。これ名前的に三次職とか四次職とかかな。もしくはそれとは別の独特の職業かな?今すぐ転職できるのかね、できるのなら楽しそうだけど。
名前:ヤタ
種族:人間Lv.2
職業:剣士Lv.1
《ステータス》
体力:25/25
魔力:25/25
物理攻撃:32
魔法攻撃:11
物理防御:11
魔法防御:11
敏捷:27
器用:11
ポイント:7
《スキル》
【剣術Lv.11】【気配察知Lv.5】【攻撃強化Lv.2】【剣戟強化Lv.3】【属性付与Lv.1】【長剣術Lv.2】
【上級剣術Lv.2】
《称号》
【エリア解放の先駆者】【ソロスレイヤー】【剣狂】【転職の先駆者】【一次職の先駆者】【剣戟の主】
さぁてと、次の街で開放されるのは何の機能かな。次の街へレッツラゴー!
━━━━━━━━━
今の所毎日投稿続いてますねぇ。
主人公は勇者時代の戦闘経験のみを引き継いでます。勇者時代のチートな肉体やチートな魔力等は持ってません。
この作品はヤタだけしか取れないチート能力はあんまり与えてない感じで進めます。【〜〜の先駆者】以外は他のキャラも取ろうと思えばとれます。ただ現状では難易度が高いだけで。
てか配信要素全く出てないのはまじで申し訳ないです。 一応考えてはいますので、気長にお待ちください。
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