第4話 理由

悠美が「それは…、私が信じた奴は皆居なくなるからだよ」と涙目になって居た。

奈緒が「それは、どう言う事?」と疑問に思っていた。

悠美が「それは、リアルで友達が出来ないし、その彼氏とか出来ないから、ネットで探して居るんだよ」と奈緒に伝えた。

奈緒が「そう言う事か?あんまり、根詰めないで欲しいけど、ネットの人なんて、その場のノリで欲求を満たしたければ、何度でもその人に合わせて嘘を吐くの」と悠美に話し掛けた。

悠美が「そうなのか?私のダチが、ネットの出会い系で彼氏を見つけたって言うから、その、軽い気持ちから彼氏が見つかるだろうなと思って同意の上でやって居たんだ」と話をして居ると、今までの男性から身体目当てで遊びの関係から1日で連絡が無くなったこと、相手を信じて居たのに相手の気持ちが分からなくなり不安になって居た事を話した。

奈緒は「そうでしょう?もっと自分の身体は、自分で大事にしないと誰が大事にするの?」と悠美に問いかけた。

悠美は「そうか。それは私が大切にするべきは自分の身体なんだ」と言う事を実感したのだった。

それから悠美は「私は、本当は純粋に彼氏が欲しかっただけなの。だから、男遊びの目的でやって居た訳じゃないし、本気で将来を考えられる男性と友達から初めて付き合いたかった」と言う事を素直に奈緒に伝えた。

奈緒は「そうか。辛かったね。ヨシヨシ」と悠美の頭を撫でた。

悠美は奈緒の前で涙を初めて流したのだった。

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