あなたの姿 2

第3話 大きくなって

悠美は「何？そんなにジロジロ見ないでよ」とクラスメイトの女の子に睨んでいた。

女の子達が「あ、なんかやっちゃったかなぁ？」と怖がる様子を見せた。

雄大が「相変わらず、お前怖くなったな？」と声をかけられて、悠美が「何やってんだよ？いちゃもんつける気か？」と腕を手で掴み背負い投げをした。

悠美が「いてぇ。お前やるな？私はこう見えてクラスメイトで睨みをきかしたら怖いと言われて居る女なのに」と雄大の耳元で囁いた。

雄大が「それは残念だったな？お前の方が一枚下手だった様だ」とニヤけて笑って居た。

悠美は「く、悔しい」と言って、口元に付いた血を手で拭った。

そこに雄大がタオルを出してきたので、悠美が「お前の情けなんかいらねぇんだよ」と雄大の手を避けた。

悠美は「ちょっと風に当たって来るわ」と、教室の扉を思いっきり開けた。

悠美は扉から、制服を着て、屋上にあぐらをかいて座って居た。

奈緒が「そんなスカート長くして、何処の時代の人なのか分からないけど、時代遅れなんじゃ無い？」と何処からともなく声が聞こえて来た。

悠美が「誰だよ。何様だよ？お前が私に口出しをする覚えは無いだろう」と奈緒を睨んでいた。

奈緒が「おっと、素直じゃ無いんだから。何でそんなにとんがって居るの？」と不思議そうに悠美の顔を見て居た。