第2話 すがる先は

悠美が「お母さん、お母さん」と、有加を呼んでいた。

有加が「何?今化粧して居るんだから」と顔にパックをつけて居た。

悠美が「え〜〜ん。お母さんが変な顔になっちゃった」と泣いて居た。

有加が「もう、うるさいからどっか行ってよ」と大きな声で叱った。

直樹が「どうしたんだ?そんなに泣いて?」と悠美の顔を覗いた。

悠美が「お父さんは何をして居るの?」と直樹の顔を見て泣き止んでいた。

直樹が「そうだ。散歩へ行こう」と悠美の手を繋いで、公園へとこうえんばしを渡って行くと、子連れの親子達が川を眺めて居た。

そこには、雄大が居て「お前、ここでは見ない顔だなぁ。俺は、ゆうだい。よろしく」と握手をした。

悠美が「私は、ゆうみ。よろしくね」と雄大に声を掛けた。

雄大の友達の義政が「お前、俺の雄大と馴れ馴れしくするなよ。もう帰れよ」と悠美の手を思いっきり叩いた。

悠美は、「うえーん。怖いよー」と直樹のそばに走って来た。

直樹は「どうしたんだよ。何で泣いて居るんだ?」と目の前に、義政が睨んでいた。

義政が「もう帰ろぜ」と、雄大を連れて帰って行ってしまった。

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