第7話 ドタバタ日常

「つまんね〜な〜、アラン、戦おうぜ〜」

「いや、戦わないよ、」

「何でだよ〜」

「いや地味に俺だけ中級だからな。」

「メイリィみたいに戦闘狂でもないし、上級でもないからな。」

「チッ」

「舌打ち辞めてくれ、かなり傷つく。」

「はぁ…なぁキラ〜」


まぁだいたい分かってた。

俺に話を振ってくる事、

最近は対人戦なんてしてなかったな〜

…よし、


「特訓なら外だそ、メイリィ。」


俺がそう言うと、メイリィは目を輝かせ上機嫌に言った。


「よし、ボコってやるぜ、キラ!速く行くぞ!」


メイリィはすぐに外に出てった。

まぁこのまま、いかなくても良いけど、後が怖そうだな。


「アラン行ってくるわ。」

「あぁ、死なない様に気をつけろ〜」


俺とメイリィは人のいない広場に来た。


「じゃあ一本勝負でいいか?」

「いいぜ〜早く早く。」


両方、いつでも戦える状況…小鳥が飛び立つ瞬間、戦闘が始まる。


二弾撃ちツインショット!」

熱波ネッパ!」


飛んできた二つの弾丸を弾き、俺が近づくと、メイリィは距離を取ると、俺の下の地面が爆発する。


「くっ、爆弾を地面に隠していたか、」

「まだまだいくぜ、キラ!」

力の装弾パワーリロード


あれは、当たったらまずいな。

一気に詰める!


烈火一灯線レッカイットウセン


俺は一気に間合いを詰める。


「来ると思ったぜ!」


メイリィは力の装填パワーリロードしかけの銃を捨て、事前に構築した銃を取り出す。


瞬発装填クイックリロード


素早く弾を込め、撃つ構えに入った。


早撃ちスピードショット

「速い!」


メイリィはとても速い弾丸を撃ってきた。

俺は即座に木の剣で防御するが木の剣が耐えきれず壊れてしまった。

気付くと眼の前にメイリィが腕を上げてる。

これは叩かれて終わりだな。


「とぉりああ!!」


メイリィに頭を殴られ、普通じゃない鈍い音がした。


「イッタァア!少しは手加減しろ!」

「私は、いつも本気だ、手加減はしない。」

「限度があるだろ!」


俺達が言い合いしていると、

クロがやって来た。


「はぁ、君達は本当に仲が良いね、子供みたい。」

「あぁ?その言葉を取り消せ!」

「ごめん、ごめん、仲が良いは取り消すよ。」

「そっちじゃない!子供みたいの方だ!!」


クロとメイリィが仲良く言い争っているが、

俺は頭が割れそうだ、いや、割れてるかも?


「あっ、そんな事より君達呼ばれてるよ、」

「そうなのか?じゃあ行かないとな。」

「ほらメイリィ、行くぞ。」


俺達は宿に戻った。


「あ〜まだ頭が痛って〜な。」

「それは大変だったな。」


すると、となりからメイリィの怒りの叫び声が聞こえてきた。

嫌な予感がした、するとクロが急いで部屋に入って来た。


「どうしたクロ、」

「何かあったのか?」

「バレただけ…」

「何が?」

「お菓子を食べた事」

「え?」

「え?」


すると凄い音を立てメイリィが入ってきた


「クロ!!お前!私のお菓子を食べたな!絶対に許さない!」


クロとメイリィは、走り回り、部屋がグチャグチャなった。


「お前達落ち着け!一旦止まれ!後でお菓子買ってやるから!」

「クロ!これでも喰らえ!!」

「あ!メイリィ、馬鹿!お前!」


メイリィが投げたのは、前と同じ爆発する石だ。

クロは華麗に避け、後ろに居たアラン目掛けて飛んでいった。


「あ」

「あ」

「あ」


「え?」


「ドカァアン!!」


「アラーン!」


その後、メイリィとクロは髪がチリチリのアランにこっぴどく怒られた。

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