第6話 洞窟の戦い
「父さんを知っているんですか!?」
「今どこに、どこに居るか分かりますか!?」
俺は急な事で焦りながら聞いた。
「気持ちは分かるが少し落ち着け、」
「アイツの居場所は言えねぇが、大丈夫だ。」
「アイツは元気にしてる。」
俺はその言葉を聞いて安堵した。
「そうですか、良かった。」
「あぁ、だが、その件とは別にお前に用がある。」
そう言うと俺の顎を少し持ち、目を見つめる。
「あぁ…へ〜…おぉ、やっぱり、お前普通じゃないな、魔力の流れが異常だ、まるで、もう一の何かが居るみたいだ。」
「凄いな…」
「あの…」
「あぁ、すまん、すまん、もういいぞ。」
俺の中に何が居る?何の事だ?
「まぁその何かは、いつ顔を出すかは、分からないけどな、そんなとこだ。」
俺には考えてもわからなそうな内容だ、でも、良い情報は聞けた。
父さんは無事って事だけで十分だ。
「キラ、俺の提案なんだが、」
「俺の弟子にならないか?」
「えっ!?いいんですか?」
「あぁ、お前は鍛えがいがありそうだ。」
「カルナ様〜、あ!やっと見つけた。」
「毎度、毎度、何故ほっつき歩くのですか!」
「やべっ、騎士団長に見つかっちまった。」
「キラ、また今度な〜」
「あ、また逃げた、もうまだ仕事あるのに〜」
「俺が…弟子か。」
俺は色々考えて、歩いて、仲間の元に帰った。
「やっと帰って来たか、キラ大丈夫だったか?」
「なぁ、アラン、みんな、俺、」
「英雄の弟子になった。」
「ええぇ!?本当か!」
「おぉ!良かったな。」
アランとメイリィは驚いたが、クロは真面目に聞いてくる。
「君はそれで良いの?」
俺はさっきまで、色々と考えたが、答えは出ていた。
「あぁ、弟子になる、」
「ふ〜ん、なら、いいんじゃない、」
クロはちょっと嬉しそうに笑った。
「で、アラン、クエスト決まったか?」
「あぁ決まったぜ上級
そして俺達は大洞窟に向けて出発した。
数時間歩き、夜に俺達は大洞窟の入口に着いた。
「ここが大洞窟、」
「あぁ前まで採掘場として使われていたらしい。」
「今となっちゃ魔物の巣窟だけど、」
「なぁ、何でも良いから早く行こうぜ、」
「あ!一人行動は無しだぞ!メイリィ」
俺達は道中、小型の魔物を倒したり珍しそうな素材や鉱石を集めて更に進んでいった。
「おぉ〜、アランこれは!」
「はぁ、メイリィそれはさっきも言ったぞ、」
「それはちょっとだけ光る石ころだ。」
「チッ、はいはい。」
俺が角を曲がると、デカい人影が見えた。
「おいアラン、あれじゃないか?」
「
「あぁ、あれが今回のターゲットだ。」
「いいか作戦通りに行くぞ、」
「キラと俺で前線で戦って…ってメイリィは?」
「もう一人で行ってるぞ。」
「はぁ~!?ったくキラ俺達も行くぞ!」
「おう!」
今
チャンスだ、背後から切る!
[
魔物の背中が深く斬れたが、まだ致命傷ではない。
魔物は早く振り向き、俺を掴もうとした。
その瞬間、アランの攻撃が魔物の腕を弾く。
「
「キラ!チェンジだ。」
「あぁ!」
アランと位置を交代し、メイリィは中距離からの攻撃を開始。
魔物はメイリィ目掛けて岩を投げ飛ばす。
その岩を俺が両断すると、魔物は狙ってたと言わんばかりに突進。
「キラ!しゃがめ!」
メイリィがそう言うと、俺は言われた通りしゃがむ。
「
メイリィの撃った玉が魔物の目を潰し、魔物は方向感覚を失う。
魔物が暴れ出す。
むやみに近づいたらこっちが危ない。
「メイリィ頼んだ!」
「あぁ任せな!」
「
「
メイリィの精密な射撃で魔物の足を撃ち抜く。
魔物は膝をつく。
畳み掛ける!
「
魔物の首に渾身の一撃が入り魔物の首が転がる。
「よし、倒せたな、アラン、メイリィ、」
「いい連携だった。」
「あぁ。」
「だな。」
俺達は魔物を解体して素材を持ち帰るのであった。
「すみませーん、」
「
「あ、少々お待ちください。」
少し冒険者ギルド内が慌ただしい、何かあったのか?
「お待たせいたしました、」
「
俺達は誇らしげに素材を置いた。
「これは、
「はい、証拠品として十分ですね。」
「では、こちら報酬金です。」
「よし、これでしばらくは大丈夫そうだな。」
「みんなで今日は好きな物食べに行くぞー!」
「おー」
「おー」
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