第4話 路地裏の羊
「おぉ~見えてきたね、」
「結構早くついたな、」
「あれが…王国レティア!」
俺はすぐに走り出した。
会えるかもしれない、父さんに、
「入国審査は全員通ったみたいだね。」
「まぁレティアはそんなに厳しくないからな、」
「じゃあまず、宿は俺が取っておくからキラは買い出しを頼む、はい、財布。」
「あぁ任せてくれ。」
「クロは…うん自由行動で、」
「分かったよ。」
「よし、後でここで集合な、」
そしてみんな別々の道歩いて行った。
ところで俺は、任せてくれ!と言った物の、
少し、ほんの少し、道に迷っています。
「はぁ〜何故か迷うな〜」
「早く買って帰らないと、え〜と何だっけ?」
「回復薬、魔力瓶それと…」
ブツブツ言ってると、前から歩いて来た人の肩にぶつかる。
謝ろうとすると、相手はそのまま何事も無かったかのように行ってしまった。
「何だ?まぁいいか、うん?あれ?財布が…無い!?」
事は起きていた、いつだ?それは明らかだった。
肩がぶつかった奴、あいつは…泥棒だ!
俺は全速力で道を戻った。
すると路地裏に入る人影…ヤツだ!
「待てー!泥棒!財布返せ!」
角を曲がる瞬間、
無数の鋭く尖った石が凄い勢いで飛んてくる、
物影に隠れるが一発当たる
「何だこれ?魔法か?殺傷能力が高いな、」
「だけど…負けない!」
俺はすぐに物影から出て間合いを詰める。
ヤツは高台に居るな、やはり、何か持っている、あれから石を飛ばしているのか、またくる!無数の石が凄い速さで飛んでくる。
見極めろ、集中して…弾く!
[
大振りに剣を振って弾く!すると、ヤツはフードを勢い良く取った。
角が生えた獣人の女の子だった。
「お前強いな名前は?」
「俺はキラだ!」
「そうか私はメイリィだ」
「本気でいくぜ、キラぁ!」
「
急に名乗ったと思ったらすぐに攻撃してきやっがった、一体何なんだ?まぁ、倒すしか無い。
弾きながら接近、そして真下から!!
「
一瞬にして近づき、手元の物を狙う。
よしっ、持っていた物を切った。
これで、
[まだまだぁ!!]
くそっ、それって、魔法で構築してるのか、
壁に足が付く、十分だ。
足に力を溜めて、一気に近づき構築を妨害する!
[どりゃ!]
よしメイリィを蹴っ飛ばし地面に降ろした。
そしてメイリィが武器を構築する前に畳み掛ける。
すると、メイリィに近付いた瞬間、ポケットから石を取り出し、握り締め、俺に殴りかかる。
[まさか!?]
見たことがある、それは…爆発石か!
「ドガカーン」
危なかった。
一瞬で防御態勢をとってなかったら、致命傷だった。
メイリィはどうなったんだ?…居た、なるほど義手だからあんな大胆な攻撃が出来るのか…いや義手でも普通はしないよな。
何!?短剣を持って走ってきた。
「くっ、速い!」
俺は少し攻撃を食らった。
俺は狙って攻撃をする。
するとお互い硬直状態になった。
「勝負アリだな。」
「あぁそうかもな。」
俺の心臓に突き付けられた短剣、後一手で終わる。
それは相手も同じ状況だ。
俺の剣はメイリィの首に当たる寸前だった。
静かな時が流れる。
「キラのやつ遅いな…買い出しだけでこんなに時間が必要か?う〜ん、なんかあったのか、」
「お〜いアラン」
「やっと来たか…えっ、隣の人、誰ぇ!?」
今までの出来事をアランに伝えた。
「う〜ん、キラって仲間の勧誘早くない?」
「今回はいいけど、次はよ〜く考える様に。」
「うぅ、はい。」
「じゃあ自己紹介だな、俺はアランよろしく。」
「俺はキラ、まぁ、さっき名乗ったけど、よろしく。」
「後もう一人いるけど夜に居なくて朝にもどってくるヤツがクロって名前だ、まぁ後日に挨拶すればいい。」
「私は
すると何かを察したのか説明してくれた。
「銃てのはまだ新し目の武器だな、まぁ弓を強くした、みたいな考えで良いぜ。」
「そうなのか…よし、もう夜だし宿に行くか。」
「あっ、その前にさっき盗んだ財布、返して。」
「財布?なんのことだ?」
「えっ?」
「え?」
「もしかして、人違い?」
俺達は宿に行き食事を楽しんだ。
そして深夜にそれぞれの部屋に入り寝た。
「よし今日は遅いし、さっさと寝るか」
「トントン…ドン、ドンドン!!」
「なになに?こんな扉叩いて、って何だメイリィか、どうした急に近づいて来て…えっ何ナニちょと、まっ、」
バタン
「あれ?なんで俺は廊下に居るの?」
「そこ俺の部屋だけど、まぁよくよく考えると、部屋二つしか取ってないからな、」
「メイリィ女の子だし…」
「まぁいいか、キラの部屋に行こう。」
「コンコン」
「キラ〜開けるぞ。」
「てっ、鍵閉めてやがる…あれ?やばくね?」
光が窓に指し、小鳥がさえずる。
「この宿かな?おーい、みんな居る?」
「…なんで君は廊下で寝ているの?」
「ろ…廊下は…寒い…な。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます