第2話 俺はもう嫌だよ

翌朝、俺はキッチンにいた。

ちなみに、徹夜だ。ゲームしてたわけでもなく、布団に入って、徹夜だ。

だから眠い。ただ、決めたことはしっかりやらねばとおもい、今、三人分の朝食を作っている。ちなみに俺が食べないから三人分だ。


ガチャッ


俺が料理していると、後ろからドアの開く音が聞こえてきた。


「おはよう」

「お、雪音か。おはよ」

「いい匂い」

「あ、もうすぐできるからもうちょい待っててくれ」

「ん、わかった」


そう言うと、雪音はソファに向かいくつろいでいるようだった。

よっし、俺は集中して頑張りますか!


「おっはよー!」

「おはよう」

「二人ともおはよ」

「もうすぐできるから待っててだって」


そう雪音が伝えてくれると、二人はすぐに雪音の元に向かい、三人でくつろぎ始めた。

さ、そろそろ腹減ってくる頃だろうし、急いで作るか。



「できたぞ〜!」


それから10分経ったくらいの頃に俺は作り終えたため、三人を呼んだ。


「わーい!」

「「、、、」」


相変わらず澪は元気で残り二人は大人しいな。


「そいじゃ、いただきます」

「「「いただきます」」」


三人が食べ始める。俺はその様子を眺めていた。


「やっぱり美味しい!」

「「っ、美味しい」」


どうやら、三人ともお気に召してくれたようだ。


「って、晴人君のご飯は?」

「俺はこれでじゅーぶん」


っと、ゼリー飲料を掲げてみせると、


「ダメ、私のあげるからちゃんと食べて」

「え、」

「はい、あーん」

「「あっ、ずるい!私も!」」


そう言って、三人ともスプーンを差し出してきた。


「えーと、俺はいらな」


グイッ


無理やり口に近づけてきた。すごい、圧を感じるんだけど、、、?


「わかったよ!」


俺はそう言い放ち、三人のを順番に咥えていった。


「うん、うまい」

「「「ならよかった!」」」


そんな調子でたまに食べさせられながら今日の朝ごはんは終了。

みんなそれぞれ、学校に行く準備を始めたのだが、、、


「そういえば、私たち誰選んだのかって言った方がいいのかな?」

「「うーん、どっちでもいいんじゃない?」」

「断じてダメだ!」


絶対にこれがバレるわけには行かない。俺が死ぬ。


「「「わかった、じゃあ話さないで誤魔化しとくね」」」

「あ、でも親友とか信用できる人なら事情を言った上で、口止めするなら言ってもいいぞ?」

「「「わかった!」」」


そんなこんなで今後の方針を決定し、学校に登校すると、案の定三人は囲まれていた。

ねぇねぇ、誰選んだの?そんな質問しか聞こえてこない。


「なあ、晴人、お前誰かに選んでもらえたか?」

「、、、選ばれなかった」


俺は、選ばれなかったことにすればいいだろうと思い、そう嘘をついた。確かにこいつは信用できる友達だが、絶対リアクションが目立つ。だから言うとしても誰もいないとこでだ。


「ところで、あの三人は誰を選んだのかね」

「知らん。どうせ、そこらへんのやつのところに逃げ込んだだけなんじゃないのか?」

「でもさぁ、知ってるか?いくら本人が話したくないって言っても、学年の3分の2が賛成すれば、無理矢理言わされるんだからな?」


そうだった、忘れてた。それがあったんだった。まあ、でもそこまで過激な奴らは少ないだろう。だからきっと大丈夫なはずだ。




と言っていた朝の俺を殴りたい。

なぜなら今俺は、多くの人からすごい視線を向けられているからである。

嫉妬のものや殺意の混じったもの、はたまた好奇心を持ったものなど、色々な種類があるが、すごい見られてることに変わりはない。

なんでこうなったかは誰でもわかるだろうが、10分前に遡る。




「ねぇ!三人とも!学年の3分の2の賛成もらってきたから、言って!」

「は?」


思わず俺も声が出てしまうような内容だった。いや、そんな過激派がめっちゃいるのかよこの学年は。


「「「わかった、言うわ」」」

「やったー!」

「よくやった!」


周りの人たちは喜んでいるようだが、俺は全く嬉しくない。


「「「雨宮晴人君よ」」」

「「「え?」」」



そんなわけで、今俺は注目の的となっているわけだ。

ちなみにその名前が出た瞬間空気が凍ったのは言うまでもない。

どうしよう、ただでさえ男子いないのに、嫌われたら孤立してくんだけど?

ちなみに今もずっと、三人に多くの人が確認作業を行なっている。そんな俺じゃおかしいか?流石に悲しいぞ?


そんなことがあったせいで、俺は二年からの、勉強ではなく、生活面に大きな不安を抱えるのであった。





第二話です!

投稿が遅くなって申し訳ありません!学校が忙しかったので!

そのような理由で、これからは不定期更新になります。

そんなでも読んでくださると嬉しいです。


ちなみに、作品フォロワーが300人超えて、ラブコメ週間ランキングも36位に入り、総合週間でも300ちょいに入れて、感動してます。全く更新してなかった時期にそれが起きていたため、感謝が遅くなりましたが、本当にありがとうございます。

これからも作品をよろしくお願いします!

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