同棲開始!

第1話 始まる生活には不安しかない!

「へー、ここがこれから過ごす家かぁ」

「結構綺麗になってんじゃん!何ー?誰か来ると思って綺麗にしちゃった感じ?」

「そうだよ!悪いか?あと天王寺さん!あんまりジロジロ見ないで!」

「え?私何もジロジロ見てないけど、、、?」

「そっちの天王寺さんじゃなくて!」

「「ねぇ、もうこの際面倒だし、全員名前で呼び合わない?」」

「いいねそれ!」

「えー、、、」

「だって、将来結婚する時に、苗字よびってへんでしょ?」

「ちょっと待って飛躍しすぎ!」


まじかよ。この感じだとあの、俺を好きって言った言葉もワンチャン嘘じゃない説が出てくるな。


「ってか、その前に、四人で暮らす際のルール決めとこう?」

「「「それもそうね」」」

「まず、お風呂の順番は女子三人で決めていただいて、料理は、、、できる?」

「え?なんで?女子三人で決めるの?」

「いやだって流石に俺も同じ風呂入るわけにはいかんでしょ?銭湯行ってくるから気にすんな」

「ダメです!」

「え?」

「それじゃあ晴人君の残り湯を堪能、、、じゃなくて、家に帰ってくる間にも外歩かなきゃいけなくなっちゃうから!」

「ああ、お姉ちゃん、お風呂の後に外出るのを極端に嫌がるの」

「なんですかその性格?」

「というわけでそうらしいから、晴人もうちで入ってね!順番は晴人最初で、あとは交代ばんこでいいよね?」

「「うん」」

「しゃーないか、、、じゃあ料理は?」

「私作れるけど、晴人の作ったの食べたいから作んない!」

「え?」

「「そんなに美味しいの?」」

「そりゃあもう、めっちゃ美味しいよ!」

「「じゃあ私たちも作んない」」

「わかったよ俺が作るよ」


なんか全部押し切られてる気がするんだけど、、、。


「あと、寝るときは晴人君真ん中ね?」

「は?それだけはダメだ!」

「じゃあ多数決しようよ!」

「「賛成」」

「らしい!」

「何がなんでもダメだ!」

「晴人が真ん中になんないと、私たちケンカしちゃうかもなぁ?」

「うっ」

「「喧嘩しちゃうかもなぁ?」

「はぁ、わかったよ!俺が真ん中で寝るから!」

「「「よし!」」」


それから続々といろいろなことを決めて行った。


そして、それに基づいて、夜を過ごしていたのだが、、、


眠れん。


さっきからずっと両脇の二人が、俺を抱き枕にしてくるせいで、眠れん。

これは初日から徹夜かもなぁ。






第一話です!

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