男女比1:3の世界で彼女募集したらイチャイチャ同棲生活が始まりました

柊星海

プロローグ 告白と始まり

「雨宮、あとで生徒指導室に来るように」

「はーい」


来てしまった、、、この時期が、、、。

おそらく、この呼び出しはその話をするためだろう。

本当、いい迷惑だ。


コンコン


「失礼します」

「どうぞ」

「先生、なんでしょうか?」

「わかっているでしょう?もうそろそろ一年生も終わります。なので、今回は、彼女募集に参加していただきます!」

「、、、」




俺は雨宮晴人。ここ、私立神城学園の生徒である(一応)。

俺としてもなんでこの学園に入ってるのかはよくわかっていない。

まあ、親に入っとけって言われたのはそうなんだけど!違くて!推薦がなんできたのかって話。

まあ、そんなことは置いておいて、さっきの会話から分かるように、うちの学校には彼女募集というものがある。

そして、なんと一年の終わりには必ず参加しなければいけないのだ。

なんで俺がこんな渋っているかっていうと、もしだれかいちゃった場合、一緒に暮らさなきゃいけなくなるからなんだよね。

めんどいじゃん?

まあ、というわけで、嫌なんだけど、校則だから仕方なく、俺は彼女募集のところに名前を書いておいた。

ちなみにこの時期は男子が全員騒がしい。でも今回はいつもより騒がしい。

それは、女子も必ず、誰かを選ばねばならないからだ。

ちなみに、その今まで選んだことのない女子の中に学園三大美少女である、中野澪、天王寺雪音、天王寺雪菜だがいるからだ。ちなみに雪音と雪菜は双子らしい。

そして、うちの学年がわいているのは全員が同じ学年だからだろう。

まあ、俺はそんなありえないことに希望など持たないが。

ただ、幼馴染である澪が、情けできてくれたらいいなくらいしか思ってない。

まあ、澪は好きな人がいるって言ってたから無理だろうが。


で、なんでこんな校則があるかというと、今、この国の男女比が1:3になってしまっているからだ。少子高齢化の進行を止めるため、うちみたいな優秀な人間がいるところの卒業生のみが一夫多妻を認められているため、学生のうちから準備をしておこうということらしい。

心底どうでもいい。





そんなこんなで、開票日。

うちの学校では、生徒自らが自分の箱を開けるというスタイルをとってやっている。まあ、うちといっても他にやってる学校なんてないんだけど。

俺は、おそらく空であると思われる箱を開けた。


「え?」


こんな声が出るのも無理はない。

何もないと思っていた箱の中に見事に3枚の紙が入っているではないか。

俺って意外と人気あったりするの?

そんなことを思いつつ、とりあえず俺はだれなのか見てみることにした。

一枚目。


中野澪


感動。あいつ情けをくれたのか。何という心の広さ。


二枚目。


天王寺雪音


うん?なぜ?


三枚目。


天王寺雪菜


ん?何が起きてんだ?



一旦落ち着こうか。夢かもしれない。とりあえず俺は頬をつねって痛いということを確認し、もう一度見ようとした。

うん、変わってない。

ということは、、、罰ゲームか避難所として使われてるだけだな!

勘違いはやめよう!

今日は、その開票が終わるとすぐに解散である。

ただ、自分に票を入れた女子と一緒にだが。


まあ、そんなことだから、俺は三人を待っておいた。

だが、まあ、当然来るはずもなく。途方に暮れ、帰ろうとした時、俺のスマホが鳴った。

?ああ、澪からレインだ。

えーと、今からここにきて、ね。しゃーない、避難所にされたうえあってさえもくれないせいで傷心の俺を慰めてもらうとしよう。

ってか、こいつも俺の票入れてなかったっけ?



そんなことを考えながら、指定の場所に行くと、すごい高そうなお店だった。


「いらっしゃいませ」

「えーと、待ち合わせなんですけど」

「すでにいらしております」


その言葉と共に歩き出した店員について行くと、すごい絵になりそうなテーブルに案内された。

うん、ここだけすごい光って見える。


「あ、来た!晴人ー!」

「、、、澪?これはどういう状況だ?」


そう何を隠そう、その場には天王寺さん×2もいたのだ。


「それは、私たちが学校で会うと、少し騒動になってしまうと思って、、、」

「迷惑はかけたくないから、、、」

「というわけです!」

「うん、わかった」


本音はよくわかっていない。けどまあこの際、しょうがないだろ?


「じゃあ、どうするか?校則だと一緒に暮らさないといけないわけなんだが、うちだと、全員同じ部屋で寝るハメになっちゃうんだよ」


そう、この学校で彼女募集で選ばれると、男の方の家で暮らすことになるのだ。


「まあ、それぞれ、部屋が狭くなってもいいなら別にできるとは思うけど、それだと多分荷物を置ききれないと思うんだ」

「あれ?晴人の家って寝る部屋和室だよね?四人で寝れなくない?」

「?そうだよ?だから俺はリビングで寝るけど?」

「「それはダメです!」」

「え、でも、そうは言っても入んないし、、、」

「晴人、三人分の布団しか入んないってだけで、四人は入ろうと思えば入れるよ?」

「それだと密着することになるだろ?」

「「それじゃあだめなんですか?」」

「だめに決まってるだろ?澪は情けで、二人は避難所として入れてだけだと思うし」

「「「違う!」」」

「え?」

「「「私は、晴人が好きだから選んだの!」」」

「え?」

「というわけで、これなら」

「「一緒にくっついて寝てもいいよね?」」

「っ、それでもだめだ!」

「でもさぁ、私、どっちにしても晴人の方行って一緒に寝ちゃうかもなぁ?」

「「それだと風邪ひいちゃうなぁ?」」

「はぁ、わかったよ!でも、俺はすみだからな!」

「「「うん!(ほんとは挟んで密着したいけどそれはあとでごりおそう)」」」


はぁ、マジでどうしよう。

なんか三人とも俺のこと好きって言ってきたんだけど、、、。

流石に俺じゃあ釣り合わないんだよなぁ。


「とりあえず、ここは夕食なので、いっぱい食べてくださいね?」


あ、ようやく二人じゃなくて一人で喋った。

ってか、俺この二人と関わり合ったかな?

まあ、いいや!これ以上考えるとパンクする!





そして、夕食を食べた俺たちはみんなで俺の家に来た。


「それじゃあ、これからよろしくお願いします」

「「「末永くよろしくお願いします」」」


末永くって強調されて聞こえたんだけど、気のせいだよね?そんなことは言ってないよね?




こうして、俺の学園三大美少女との同棲生活が始まった。





新連載、始めました!

ちなみにもう一個はまだ連載中です!

そっちも読んでいただけると嬉しいです!

これからよろしくお願いします!

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