第9話「研究仲間になる」

「ぼくも海の研究のお手伝いがしたいな。なにかできることがあれば、協力きょうりょくするよ」 

 とサターンは言ってくれました。

「では、早速さっそくなのですが、サターンの体の大きさをはかってもいいですか?」

 サソリーが聞きました。

「うん。いいよ」

 サターンは、サソリーとアンタレスよりもかなり大きく見えます。

 アンタレスがじゃくを持ってきて、サソリーと一緒いっしょに海に入りました。巻き尺のはしはしをそれぞれ持って、サターンの体をはかります。

博士はかせ、20cmです。『きらきら号』の直径ちょっけいと同じです」

 アンタレスが言うと、サソリーはノートにペンで書きます。

太平洋たいへいようのどまんなか、に到着とうちゃく

《アカクラゲのサターンの大きさ、20cm》

 その様子を見ていたサターンは、楽しそうに言いました。

「研究って、面白おもしろそう! せっかくだから、海の案内あんないをさせて!」

「本当ですか! とても助かります。おねがいします」

 サソリーとアンタレスに、心強こころづよい研究仲間ができました。

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