第8話「初めての地球のお友達」

 サソリーとアンタレスがびっくりして、下を見てみると。

 海の水面すいめんに、赤い生き物がふわふわと泳いでいました。

「いきなり声かけてごめんね。なんか、こまってるみたいに見えたから」

 赤い生き物が言いました。

「いえいえ。ありがとう」

 サソリーはそう言うと、自己紹介じこしょうかいをしました。

「わたしは、研究者のサソリーといいます。となりは、助手のアンタレス。あなたは?」

「ぼくは、アカクラゲのサターンだよ」

 サターンは、サソリーとアンタレスを見て、言います。

「ふたりは、サソリ?」

「はい。宇宙サソリです。わたしたちは、惑星わくせい『さそり座』から来ました。地球の海の研究がしたいのです」

 サソリーが説明すると、サターンはびっくり。

「宇宙から来たの⁉ すごいね! 世界は知らないことだらけだなあ」

 すると、アンタレスが言いました。

「サターンさん、せっかくなので、お友達になりませんか? 初めて出会えた地球の生き物があなたです。すてきな出会いです!」

 サターンはにっこりしました。

「うん! お友達になろう!よろしくね」

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