第5話「出発!」

 サソリーとアンタレスは、準備で少しつかれたので、ちょっとだけ休息きゅうそくをとりました。

 そして宇宙船『きらきら号』に乗ります。

「では、あまがわ銀河ぎんがの、太陽系たいようけいの、地球へ出発!」

 サソリーが言って、宇宙船を操縦そうじゅうし、惑星わくせい『さそり座』を出発しました。

 宇宙船はビューンと、地球へ向けて飛んでいきます。

「アンタレス、方向が合っているか、道案内みちあんないを」

 サソリーが助手席のアンタレスに言いました。

「はい、博士はかせ。方向、ピッタリ合ってます」

 アンタレスは宇宙地図と、まどから見える星々ほしぼしの位置をしっかり確かめながら、道案内をします。

 しばらく飛んだところで。

「博士、この景色けしき、まさに『あまがわ』です!」

 アンタレスが言いました。

 沢山の星のかがやきが、たてすじの形に集まって、大きな川のように見えます。

「これは、太陽系に入ったあかしだ。地球はもうすぐだ」

 サソリーとアンタレスはとてもわくわくしてきました。

 冥王星めいおうせいの近くをとおぎ、海王星かいおうせい天王星てんのうせい土星どせい木星もくせいじゅんに通り過ぎていきました。小惑星しょうわくせいぐん隙間すきま上手じょうずくぐけると、火星かせいが見えました。

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